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下柳、赤星、桧山、佐藤義コーチの貴重証言…「内弁慶」と「33-4」の屈辱から探る“日本一”への道筋<ʼ03&ʼ05年シリーズの教訓とは?>
2023/10/11
38年ぶりの虎の悲願は叶うのか。2つの頂上決戦で苦杯を嘗めた当事者たちが、自らの反省点と勝敗を分けたポイントを振り返り、シリーズ制覇のカギを指摘する。
18年ぶりに優勝した阪神ナインは、これから日本一への険しい道へと分け入っていく。ホームチームがすべて勝利した2003年の「内弁慶シリーズ」と、4戦でのトータルスコアを示す'05年の「33-4」は日本シリーズでの苦い記憶である。
敗北から学べることは多い。
2度の優勝に貢献し、先発左腕として活躍した下柳剛は4戦4敗した'05年のロッテとの日本シリーズを振り返って提言する。
「本当に2番手投手が大事になってくる。短期決戦はリードされれば、早めに先発を代える。リリーフする2番手が崩れてしまったら、もう試合が壊れるからね。'05年も止めきれなかった。僅差のまま試合終盤なら、負けていてもどうなるか分からない」
18年前、下柳が先発したロッテとの第3戦は5回3失点だったが、救援したセットアッパーの藤川球児が1回4失点。2点を追う展開から大差をつけられ、ワンサイドゲームで寄り切られた。初戦から3試合連続で10失点。その内容は、いずれも先発が序盤こそ試合を作るが、中盤以降に2番手が大量失点し、総崩れするパターンだった。今季は桐敷拓馬や石井大智らセットアッパーが豊富で接戦を拾うカギになりそうだ。
「俺は日本シリーズに負けて、2回とも優勝旅行に行かず、練習してた。悔しくて、悔しくて……。'05年なんか、OBを集めてやり直してほしいくらいだよ」
ロッテとの対戦では制度にも泣いた。
「中16日vs.中4日」
本番までのブランクである。
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photograph by Naoya Sanuki