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「インパクトがないので数で勝負」「FBがSOの後ろでパスを」中村亮土と山中亮平が語る“勝利”の細部<豪華対談/playback2019>
スクラムで反則を誘った具智元の雄叫び。松島幸太朗、福岡堅樹の胸のすくトライ。中島イシレリの歓喜のジャンプ。印象的なシーンが数多いラグビー日本代表の快進撃から、1年が経過した。
初のベスト8進出の陰に、たしかな存在感でチームを支えた選手がいた。日本代表のインサイドCTB(12番)としてプールステージの全試合に先発し、的確なタックルとトライに至る正確なパスで勝利に貢献した中村亮土、最後尾のFB(15番)でアイルランド戦、サモア戦に先発した山中亮平。チャンスメークに身体を張った2人が、1年前の記憶を手繰り寄せた。
中村 めちゃくちゃ昔のような気がするんですよ。SNSで「去年の開幕戦」とか、いろんな映像があがっていると、俺、こんなところにいたっけ?と思います。
山中 僕も昔のような気がします。その場にいたのに、遠い昔の映像を見返しているような感覚です。
中村 僕はディフェンスリーダーでしたが、大会直前にトニー・ブラウン(アタックコーチ)から、田村優さんをサポートしてほしいと言われました。優さんはアタック(攻撃)について、ほぼ一人でプランを覚えて実行していましたから。W杯中は守備はもちろん攻撃についても気を配るようにしていました。
山中 僕はリーダーグループには入っていなかったので、FBとしての役割を理解し、やり切ることしか考えていませんでした。ゲームのコントロールは優や亮土に任せていましたね。
早大や神戸製鋼などでプレーしてきた山中は華麗にディフェンスラインを突破する姿が印象的だが、W杯では激しいタックルを受けるシーンが何度も見られた。同じく、中村もタックルで倒されて攻撃の起点になることが多かった。
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