#1080
巻頭特集

記事を
ブックマークする

「自分たちの強みとは?」五郎丸歩がリーチ マイケル&中村亮土に問う「試合中の判断「」復活して今は絶好調」<スペシャル座談会>

2023/09/09
左から中村亮土、五郎丸歩、リーチ マイケル
前回以上の結果を得るために必要なものは何か。'15、'19年に歓喜を呼び起こした3人の戦士が、4年間の成長と課題、そしてイングランドら強国撃破のために必要なマインドについて語り合う。

五郎丸 いよいよラグビーワールドカップが迫ってきました。今日は日本代表の徹底解析ということで、おふたりに話をうかがっていきます。

リーチ・中村 よろしくお願いします。

五郎丸 まずは、今回はチームのテーマとして「エベレストを登る」というものを掲げていますよね。これはジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチから出てきた言葉だと思いますが、どんな意味が込められているんですか。

中村 実際に登頂者の方に来ていただいて話を聞いたりしました。

リーチ エベレストに登るためには、いろいろなステージがあって、まずはベースキャンプを張る。そこから上がっていって、ミスが命取りになる「デスゾーン」に入っていき、山頂にアタックするわけです。それを今までの日本代表の強化プロセスにたとえて、去年の欧州遠征がベースキャンプで、ここから鍛え上げていって、W杯というひとつのミスも許されないというデスゾーンへと突入していく。いろいろあったけれど、いい準備をして本大会に臨めると思います。

中村 エベレストに登るという目標を達成するためのいちばんの近道は、本当にひとつになることだと思うんです。タフなトレーニングを経て、試合もして、いろいろな課題も出てきましたけど、お互いがコミュニケーションを取り、意思疎通を図って、戦術理解でも同じ絵を見られるようにする。そういう意味では経験のある選手たちが引っ張っていかないといけないと思っています。

'19年大会での南ア戦。先頭のリーチの左が中村 KYODO
'19年大会での南ア戦。先頭のリーチの左が中村 KYODO

五郎丸 姫野和樹キャプテン、流大副キャプテンの他に、誰がリーダーになっている感じですか。

特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Atsushi Kondo

0

0

0

前記事 次記事