そのプレーは実にスガスガしい。
体を投げ出してブロックし、素早くボールホルダーに体を寄せ、がっついて奪い取る。ボールを持てば縦への推進もスルーパスもクロスも、何でもある。味方を使いながらゴールへ。迷いなく、よどみなく、とめどなく――。
23歳の菅原由勢は、日本代表右サイドバックの一番手にのし上がった。3月のウルグアイ、コロンビア戦に続き、6月のエルサルバドル、ペルー戦でも先発。カタールワールドカップメンバー以外で唯一、レギュラーとして定着しているのも頷ける。
「正直、3月は久々の代表とあって周りに合わせながらプレーしなきゃいけないんじゃないかっていう気持ちもありました。でも今回はアクティブにどこにでも顔を出してプレーにかかわり続けて、自分という選手をもっと表現していこう、と。攻撃参加だけじゃなく、無失点にこだわってやっていくところも僕自身、強みにしています。やれることを全部出していこうと思って臨みました」
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photograph by Miki Sano