今や、フィギュアスケート界で“東の雄”といえば、南船橋を拠点とするMFアカデミーのこと。2021年春の開講時からわずか2年で結果を出したのが、中庭健介ヘッドコーチ(41)だ。
「僕のチームが大切にしているのは主体性です。厳しく指導しても、成績は上がらずに子供たちから笑顔が消えるだけ。必要なのは『根拠』と『理解』です。今は、いくらでも情報が手に入り、どれを選べばいいのか分からない時代。僕が理論的な説明をし、納得させることで、自ら取り組む、というスタイルを大切にしています」
昨季は、渡辺倫果(21)が世界選手権10位、中井亜美(15)は世界ジュニア選手権で銅メダルを獲得。アカデミー体制が評価されたが、中庭コーチが目指すものは、勝利に突き進むエリート集団ではない。
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