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柏野牧夫(スポーツ脳科学研究者)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2017/12/19
【スポーツ脳科学研究者】
脳科学の知見と最先端の情報通信技術を使うことで、スポーツの上達をサポートする方法を開発したい。こんな発想から「勝てる脳」の鍛え方が研究されている。どんな可能性が見えているのか、その成果と展望を聞く。

 脳は身体の動きをつかさどる司令塔の役割を果たしている。どんなに性能のいいエンジンを積んだクルマでもドライバーの腕前が悪ければ速く走れないのと同じように、筋肉などの身体性能が高くても脳の働きが鈍ければ良いパフォーマンスを発揮できない。脳の働きを解明することは、スポーツにおいてもとても重要だ。

 NTTのコミュニケーション科学基礎研究所で脳科学を研究する柏野牧夫さんは、今年1月に発足した「スポーツ脳科学プロジェクト」のリーダーを務めている。通信会社がなぜスポーツの研究を?

「NTTはさまざまな分野の基礎研究を長年に渡っておこなっています。私が取り組んでいる脳科学もそのひとつ。視覚や聴覚といった五感の基礎にある脳のメカニズムの研究には、かなりの蓄積がある。しかし、研究室における限定的な状況下での実験とは違って、スポーツの現場はもっと複雑ですよね。どういうイメージを持てば、理想とする身体の動きができるのかというのは、まさしく脳科学の問題。スポーツは脳科学にとって非常に興味深い題材なんです」

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photograph by photographs by Satoshi Ashibe

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