高度化する演技内容、増大するケガのリスク。過酷な戦いに挑む選手たちを支えるトレーナーの役割とは。
フィギュアスケート選手にとって、パフォーマンス向上やケガの予防に欠かせない存在であるトレーナー。身体への負担が大幅に増している4回転時代の今、必要とされるトレーニングはどのようなものなのか。宮原知子や宇野昌磨の担当トレーナーである出水慎一さんに話を聞くと、興味深いトレンドが浮かび上がってきた。
出水さんが初めて担当したフィギュア選手は小塚崇彦さん。2013年だった。すでにプログラムは高難度の時代に突入。フィギュアはそれまでに携わってきたサッカーや野球に比べてもケガのリスクが大きく、硬い氷上で転倒する痛みも含め、華やかな印象とは違う過酷な世界だった。そんな中で出水さんは、新時代に対応するための、あるポイントを発見した。それは「お尻」だ。
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photograph by Yuki Suenaga