2019年W杯の開催に向けて熱を帯びる日本ラグビー界。ジャッジの道を究めるプロレフリーの世界とは?
アスリートが食い扶持を心配せず、競技に専念できる環境をつくることは強化の近道である。Jリーグの誕生で飛躍的に向上したサッカーと同様、トップリーグ発足でプロ化されたラグビーも世界水準に追いついてきた。選手が一流になるにつれて、ゲームの展開は密になる。試合を裁くレフリーにも高度な技術が要求されるのは当然だ。
'19年の日本W杯にむけて、日本ラグビー協会はレフリーの強化策にも乗り出した。専業のレフリー、つまりプロの養成である。久保修平さんは日本ラグビー協会と契約を結んだ、フルタイムレフリーのひとりだ。
「大学時代、私が発起人のひとりになって岡山県の学生リーグを立ち上げたんですが、レフリーが足りない。そこで言い出しっぺの私が手を挙げて、C級の資格をとったのがレフリーをはじめたきっかけでした。'05年の岡山国体のために岡山県ラグビー協会がレフリー養成に力を入れていた時期にも重なって、大学卒業後の'03年にB級の資格をとりました。その後'05年に日本ラグビー協会が運営するレフリーアカデミーという養成機関に1期生として参加して、A1級、A級とステップアップしたんです。タイミングに恵まれました」
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photograph by photographs by Satoshi Ashibe