今日も当たり前のように駆け出す――でも、なぜ?
何がわたしたちを「走る」というシンプルな行動へと
駆り立てるのだろう? 走ることで何を得ているのだろう?
好評発売中のNumber Do Winter『私が今日も走る理由』より、
世界中でランを楽しんでいるハイパーメディアクリエイター・高城剛さんの
インタビュー記事を公開します。
実は僕は数年前からちょっとずつ、所有物の9割以上を処分して、本当に自分の生活に必要なものだけに絞り込んだんです。今は機内手荷物に持ち込めるスーツケースと仕事用の撮影機材だけで世界中を回りながら、暮らしています。その中でもランニングのギアは買い換えを繰り返して、残っていっています。言わばランニングは僕の生活の一部なんです。
もともと僕はかなりの健康マニアなんですね。というのも仕事柄、重たい機材を持って、世界中色々なところへ移動しなきゃいけない。去年は年間で12~13カ国くらい滞在していて、さらにデスクワークも多いから、どうしても肩も凝るし、腰も凝る。しっかり体調管理をしないと、アイデアを出したり、撮影したり出来なくなっちゃう。
どんなマッサージよりも、走ることが気持ちいい。
だから世界各地のマッサージを試して、鍼や気功で有名な先生も何人も訪れた。でも6年前にロンドンで公園があまりにも綺麗なんで、ふと走ってみると、本当に体調が良くなって。どんなマッサージよりも走った方が気持ちが良いんだなって気づいたんですね。
普段はジムや家で、腕立て伏せや腹筋などサーキットトレーニングをした後にちょっと時間を空けて、20分から30分くらい走ってます。走るペースは本当にゆっくり。1kmを7分くらいかける、スロージョグが基本ですね。体に負担をかけたくないから。
サーキットトレーニング+ランというスタイルもそのときの体調に合わせて常に改良しています。最近は左肩の調子が悪かったから、左肩を中心に鍛えて、その後に走っていました。時間があって、天気のいい日はほぼ走ってるかな。体の調子が良くなって、仕事も捗る。こんないいことはないですよ。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています