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<山でもQちゃんは走れる?> 高橋尚子×鏑木毅 「トレイルランの魅力を教えてください」

2012/09/06
Qちゃんが「山登り」に続いて「山を走る」をお勉強。
トレイルランの第一人者を先生に迎えての入門講座は、
「走る」を追求する2人だからこその深い話にも及んだ。

Number Webでは、好評発売中の雑誌Number Do『大人の山登り。~ゼロから楽しむ入門編~』より、高橋尚子さんとトレイルランのスペシャリスト、鏑木毅さんの対談をご紹介します。

高橋 はじめまして。鏑木さんの写真を拝見して、ハンサムなので今日はお会いするのを楽しみにしていました(笑)。

鏑木 いや、はい(笑)。

高橋 元々は早稲田大学の競走部で走られていたんですよね?

鏑木 そうです。僕が4年生の時に箱根駅伝で総合優勝したんですけど、自分は本当に弱い選手だったんで一度も出られなくて。卒業してからは普通に就職して働いていました。

高橋 陸上は関係なく?

鏑木 はい。群馬県の県庁職員でした。走るのも辞めちゃって一時期は体重80kgに(苦笑)。

高橋 えー! 信じられない。

鏑木 もう、飲んでばっかりで。だけど28歳の時に地元でトレイルランニングのレースがあったんですね。そこで魅力に取りつかれて、第二の人生が始まったという感じなんです。

「Being」と「Doing」両方を楽しめるのが、トレラン最大の魅力。

高橋 トレランの魅力ってなんですか?

鏑木 「地図を見て事前にコースを頭に入れて下さいね」

鏑木 高橋さんの前で恥ずかしいんですけど、学生時代は走ることがそんなに好きじゃなかったんです。後から思い返すと、箱根駅伝に出るとか、優勝して名誉を得るとか、そのために苦しい練習をしてきたんだなって思って。

高橋 成績やタイムに縛られてるって部分はもちろんありますよね。

鏑木 でもトレランを始めてから、走る事が純粋に楽しくなったんです。トレランの魅力には「Being」と「Doing」があるんです。ロードは「Doing」、走る行為自体が喜びですよね。でもトレランはそれに加え、「Being」、つまりその場にいることも楽しみなんです。登山もそうですけど、自然の雰囲気に身を任せると、森の香りとか小鳥のさえずり、良い景色が目に入ってくる。「Being」と「Doing」が両方楽しめる贅沢な時間なんです。

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photograph by Takuya Suigyama

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