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獅子の遺伝子BACK NUMBER
「嘘でしょ?」山川穂高の人的補償で西武へ…甲斐野央が振り返る“運命の分岐点”「あの強いホークス相手に投げるのか…」から始まった守護神への道
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/30 11:02
飛躍の1年となった甲斐野
「調整を後ろ倒しに」豊田コーチの配慮
自身もライオンズの守護神として君臨し、通算157セーブを挙げた豊田清投手チーフコーチは言う。
「移籍したばかりの甲斐野は『速い球を投げるのが一番大事』と考えているように見えました。そのせいか筋力トレーニングで体に張りを作らず、そのままの状態で投げたほうが球が速くなると信じているようなふしがありました。でも、それではコントロールが改善しないし、ケガもしやすい。その後、ケガをしたり、周りのいろんな投手の練習を見て、ウエートトレーニングにも取り組むようになりました」
甲斐野の特徴を踏まえた上で、首脳陣もより力が発揮できるよう考えた。
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「甲斐野のような出力の高い投手は、当然ですが連日投げているうちにだんだん球威がなくなります。と考えると、シーズン中に最大限の力を発揮できるように、実戦的な練習をなるべく後ろ倒しにしたいと考えました。彼だけはシートバッティングやオープン戦での登板を全部、他の投手より遅らせて調整してきましたね」
そういった首脳陣の取り組みもあって、今シーズンは好調を維持したまま、ケガで離脱することもなくレギュラーシーズンを終えることができたのだろう。
後編では移籍後の心境の変化と、あの登場曲の秘話を明かした。〈つづく〉
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