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星野仙一がドラフト会議でキレた「採点は?」「2点!」のちに2000本安打達成…じつは大成功だった“中日の隠し玉”1位指名の伝説「えっ、熊工の荒木?」

posted2026/10/25 11:05

 
星野仙一がドラフト会議でキレた「採点は?」「2点!」のちに2000本安打達成…じつは大成功だった“中日の隠し玉”1位指名の伝説「えっ、熊工の荒木?」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

2026年のドラフト会議でくじ引きに臨む中日の荒木雅博本部長補佐。自身は“外れ外れ1位”で中日に入団し、通算2045安打という記録を残した

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安藤嘉浩

安藤嘉浩Yoshihiro Ando

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Yuki Suenaga

福留孝介に7球団の指名が集中した1995年のプロ野球ドラフト会議。そのウラでは、メディアも完全ノーマークだった高校生の“ビックリ1位指名”があった。のちに2000本安打を達成することになる、その意外な選手とは? 当時、朝日新聞記者としてドラフト会議中継に参加した安藤嘉浩氏が「冷や汗もの」の思い出をつづった。(全2回の2回目/前編へ)

◆◆◆

 福留孝介を逃した6球団の再入札を待つ間、中継ブースにいるぼくは「どんな選手がいますか」と国吉伸洋アナウンサーから質問されている。

 福留と同じ内野手なら銚子商(千葉)の沢井良輔、高校生ながら大型捕手として注目された東海大相模(神奈川)の原俊介、そして中継を結んでいた明大の中村豊らの名前をあげた記憶がある。

止まらない冷や汗「また考えなければ…」

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 そして、いわゆる「外れ1位」の入札が読み上げられた。

中日 原俊介 捕手 東海大相模高
日本ハム 中村豊 外野 明大
巨人 原俊介 捕手 東海大相模高
ロッテ 沢井良輔 内野 銚子商高
オリックス 今村文昭 外野 九州学院高
ヤクルト 沢井良輔 内野 銚子商高

 ここでも、原と沢井が重複し、また抽選が実施されることになった。中継局としては、これ以上ない展開ということになるだろう。視聴者の皆さんも、ドキドキ感、ワクワク感がいっそう増すドラフトになったはずだ。

 しかし、中継ブースで緊張しているぼくは、冷や汗の量が増すばかりだった。この抽選が終わったら、また、次の指名候補を答えなければいけない……。

 巨人・長嶋茂雄監督、中日・星野仙一監督の一騎打ちとなった原の抽選は長嶋監督が笑顔で拳を握り、沢井は地元・千葉のロッテが交渉権を獲得した。

 そして、3度目の入札に突入した。いわゆる「外れ外れ1位」である。

 当然のように、入札を待つ間は放送ブースで時間をつながなければいけない。

 隣の野崎靖博さんが「中日とヤクルトは厳しいですが、ここから隠れた逸材を見つけ出して欲しいですね」というような話をされた。

 その逸材候補は誰か、という展開になる。

「中日は大阪学院大の藤井優志捕手を評価していると聞いています。ヤクルトは内野手なら創価大の武藤孝司選手あたりが候補になるでしょうか」

 ぼくは、そう答えたと思う。

【次ページ】 「熊工の荒木?」完全ノーマークのビックリ指名

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