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「千賀滉大・牧原大成・甲斐拓也を一挙に獲得」空前の育成ドラフトを実現した名スカウトの“目利き列伝”「栗原陵矢の食事の様子で将来性がわかった」
posted2026/10/30 11:32
左から甲斐拓也、千賀滉大、牧原大成。常勝ホークスへの道に大きく貢献したこの3人が育成ドラフトの同期だとは、今から思えば信じがたい事実である
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喜瀬雅則Masanori Kise
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JIJI PRESS
千賀滉大の同期、育成ドラフト5位指名だったのが、2025年のパ・リーグ首位打者に輝いた牧原大成だ。こちらも、3軍制拡大に伴っての“再リストアップ”で、当時九州担当スカウトの福山龍太郎(現ソフトバンク球団編成育成本部長補佐兼アマスカウトチーフ)が挙げてきた一人だった。
小川一夫が初めて牧原のプレーを見たのは「福山が撮った動画だった」と明かす。
「打って走る姿。それだけ。内野ゴロやったかな。ただ、とびっきり足が速かった」
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その疾走する動画に、小川は「これで十分。獲れよ」。これには、担当の福山が「こんな動画しかないんですけど、これでいいんですか?」と驚いたほどだった。
「育成をたくさん獲ろう、という年だったから、何かに特化したものを持っている選手を探していたんだ。やっぱり打つだけ、というのは、プロに入るとレベルが違うから、アマチュアで打つと言ったって、プロに来たら簡単には通用しない。俺は、足が速い選手が結構好きだったから、足が速いのは絶対に獲っておけと」
あれ? ええバッティングやん
牧原は、ドラフト前に開催された、当時のファーム本拠地、福岡・雁の巣で行われたテストに参加している。その時、小川は「フリーバッティングをさせたら、あれ? ええバッティングやん、ってなったんよ。これはラッキーだった」と振り返る。特に目を引いたのはバットでボールを捉える「センス」だった。
「何でも振るんだよな、高めのボール、低めのボール、来た球、全部振るんだけど、それが当たる。しかも引っ張れるし、すごい才能だった。体も強かったしね」
入団4年目の2014年にはファームのウエスタン・リーグで91試合出場、打率.374、シーズン120安打のリーグ新記録を樹立。プロ15年目、育成出身のプレーヤーとして初の首位打者に輝いた2025年も、同タイトル獲得者としては初の四球数一桁(7)だから、そのアグレッシブさは育成時代から不変というわけだ。

