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「難色を示す球団もあると思う」日本ハム1位・菰田陽生がプロとの事前面談で伝えた“二刀流縛り”「たとえ夢のドラ1がなくなったとしても…」

posted2026/10/27 06:01

 
「難色を示す球団もあると思う」日本ハム1位・菰田陽生がプロとの事前面談で伝えた“二刀流縛り”「たとえ夢のドラ1がなくなったとしても…」<Number Web> photograph by Yusuke Kondo

日本ハムから1位指名を受け、チームメートに担がれて笑顔を見せる菰田

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近藤裕介

近藤裕介Yusuke Kondo

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Yusuke Kondo

今年のドラフト会議で、各球団からトップの評価を受けていた高校生の一人が、山梨学院高の二刀流・菰田陽生であることは間違いないだろう。事前予想では、複数球団による1位競合と見込まれていた。しかし、ふたを開ければ日本ハムがあっさり一本釣り。現地を取材した記者が、その理由に迫った。《全2回の2回目/第1回も公開中》

 山梨学院高の吉田洸二監督にとって、菰田は「スーパースターになるべき選手」だ。

「菰田が2年生の春に甲子園で152キロを投げてから、『おまえはスターじゃなくて、スーパースターになるんだぞ』と、ずっと言ってきました。スターとスーパースターは全然違う。スーパースターは、プロ野球でいうと長嶋(茂雄)さんであったり、大谷(翔平)選手であったり、誰が見ても、悪そうに見えない人。太陽のような人。菰田にはスーパースターになる素質があるから、チームメートに対しても、マスコミの方に対しても、関わる人にスーパースターらしい対応をしなさいと言ってきました」

「おまえの言うことなんか、誰も聞いていない」

 最上級生になると主将に指名し、体への負荷には細心の注意を払いながら、メンタル面を厳しく指導した。

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「菰田が涙するような接し方をしたときもありました。『おまえの言うことなんか、誰も聞いていないじゃん』『チームにとって何の役にも立っていないな』とかは、あえて言いました。こちらで選んでいながら『キャプテン代われ!』とか(笑)。菰田はキャプテンのような役目が苦手だと、分かっていたんです。でも、すごい選手に育ってほしかった。人をまとめる難しさを若い時に体験した方がいいと思いました」

 “まさかの落選”も、菰田の成長を加速させた。今年8月、当確と思われていたU18日本代表のメンバーから漏れ、横浜高校の織田翔希ら同学年のライバルたちに差をつけられた。

 それまで菰田は、他人との競争意識を周囲に見せてこなかった。自身の将来についても、投打二刀流で活躍する素質を備えていながら「プロに入ったら、ドラフトで指名してくれた球団に任せて、投打どちらか良い方を選んでもらおう」というスタンスだった。

 ただ、屈辱的だった代表落選が、17歳の心を大きく動かした。菰田はその時の心境をこう振り返る。

【次ページ】 事前面談で「二刀流で育ててくれる気はありますか?」

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