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元天才MFは“J1で躍動16歳”を育てた「俺、早すぎたかなと」“海外挑戦の挫折”…財前宣之が三井寺眞に伝えたこと「プロやばいっす。楽しいっす」
posted2026/10/30 17:00
16歳にしてマリノスで華々しい活躍を見せる三井寺眞について、恩師である“天才”財前宣之はどのように見ているのか
text by

生島洋介Yosuke Ikushima
photograph by
Enrico Calderoni/AFLO,Masashi Hara/Getty Images
衝撃デビュー、恩師の目に映る姿
2026年8月7日、6万3960人の観客で埋まったMUFG国立競技場。秋春制へ移行したJリーグ開幕戦で、16歳の少年が新たな記録を打ち立てた。横浜F・マリノスの三井寺眞だ。J1開幕戦の最年少先発記録を更新すると、連覇を目指す鹿島アントラーズから先制ゴールを奪い、開幕戦の最年少得点記録も更新した。
スタンドには、その才能を見出し、自身が代表を務めるFCフォーリクラッセ仙台(現・FCフォーリクラッセ東北)で育てた財前宣之の姿があった。
「出来が良すぎてびっくりしました。点も取るし、普通にプレーしていたんで、相変わらず度胸があるなと。ビビるようなところは見たことがないんですよ」
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衝撃はデビュー戦だけで終わらなかった。第2節の清水エスパルス戦で先発フル出場を果たし、第3節ではリーグ屈指の豪華タレントを揃えるヴィッセル神戸を相手に決勝点をゲット。中断前の第8節まで全試合に出場し、天皇杯2回戦では福島ユナイテッド所属のカズ(三浦知良)との「43歳差ユニフォーム交換」も話題になった。9月29日のルヴァンカップ山形戦で負傷したが、10月28日のルヴァンカップ広島戦で先発に復帰すると、さっそくアシストをマークした。
「1試合目より2試合目、2試合目より3試合目と、試合を重ねるごとにスピードに対応できていると思います。地味だけど、相手の身体を吹っ飛ばしてボールを奪うような強さも出てきて、J1のレベルに対応してきている。(第6節の柏レイソル戦で)初めて得意の右サイドで入ったときには、斜めに3人くらい外して切り込んでいくプレーが出てきたのも良かったですね」
「プロやばいっす、楽しいっす」
驚きの抜擢に応えた三井寺だが、もちろんデビュー戦までに不安がなかったわけではない。
「最初はかなり苦労していると聞いていました」
マリノスの関係者とこまめに連絡を取り合っていた財前は、教え子の心が折れてしまうのではないかと案じた時期もあったという。
「例えば、ビルドアップではミスが多くて、ひとりだけ浮いているとか。だから、ちょっと早すぎるかな、やっぱりユースからかなという感じもあったそうです。それが夏頃には、しっかり対応してきた」
三井寺の非凡さが現れたのが、トップチームで直面した壁に対しての考え方だった。

