JリーグPRESSBACK NUMBER
元天才MFは“J1で躍動16歳”を育てた「俺、早すぎたかなと」“海外挑戦の挫折”…財前宣之が三井寺眞に伝えたこと「プロやばいっす。楽しいっす」
text by

生島洋介Yosuke Ikushima
photograph byEnrico Calderoni/AFLO,Masashi Hara/Getty Images
posted2026/10/30 17:00
16歳にしてマリノスで華々しい活躍を見せる三井寺眞について、恩師である“天才”財前宣之はどのように見ているのか
自身もかつてU-17日本代表の10番として1993年のU-17世界選手権(現U-17W杯)に出場し、ベストイレブンに選ばれる活躍で日本をベスト8に牽引。1995年にはヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)からイタリアのラツィオへ留学し、大きな話題となった。「天才」とも称された彼の注目度は、代表の同僚だった中田英寿や松田直樹、宮本恒靖ら後のW杯戦士を遥かに凌いだ。
しかし、度重なる怪我もあり、彼らをリードしたのはこの時期まで。
だからこそ、三井寺には思いを伝えてきた。
ADVERTISEMENT
「今がピークになんないでね、っていう話はしました。潰れる可能性ももちろんある。それが分かった上で、彼はその道を選んだので。自分は16、17歳でチヤホヤされて流されてしまった経験があります。だから、これからの3年間がめちゃめちゃ大事だよと。先に咲いて、咲き続けるって本当に大変なことなんです。本人やご両親、マリノスの幹部にも、勘違いさせないような3年間のスケジュールや環境を与えてほしいと伝えました」
恩師が悔やむ「早すぎた海外挑戦」
財前は1年間のイタリア留学の後、スイスやスペインのクラブへの移籍を2度の大怪我で白紙にしてしまった。教え子には、渡欧前に日本で実績を残すことの大切さを説く。
「振り返ると、俺は海外に行くのが早すぎたかなと思ってます。身体ができてない時期に理想だけが先に行ってしまった。だから、海外でプレーするのが夢だという眞には、『3年間マリノスの中心選手として結果を出せ』、『もう日本じゃ物足りないっていうぐらい活躍してから海外へ行け』と言っています。国際大会で眞に目をつけた海外の代理人や関係者も、その動向を追うから、まずは日本で活躍してほしいというスタンスだと聞いています」
12歳の三井寺少年が覚醒した瞬間
Jデビュー前の今年6月には、U-16日本代表として『インターナショナルドリームカップ2026』に出場し、3試合4得点。とりわけフランス戦で3人をかわしてゴールに迫るプレーは話題を呼んだ。
16歳にして才能を輝かせつつある三井寺。やがて恩師となる財前との出会いは、青森の小学生時代に遡る。宮城県で行われたある大会で、12歳の少年は目の前で突如“ゾーン”に入り、手のつけられないドリブラーになった――。〈つづきは下の【関連リンク】へ〉

