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「たとえば鈴木唯人だね」ブラジル戦“大劣勢の後半”挽回策はなかったか「監督の信頼、評価が一目瞭然」三都主アレサンドロとW杯日本代表検証
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/04 17:00
鎖骨骨折からメンバー入りした鈴木唯人。今大会では出番が限られた
「伊東と前田は、前のスペースへ飛び出すタイプの選手。ボールをキープして試合を落ち着かせることができる選手を入れるべきだったと思う。たとえば、鈴木唯人だね」
――しかし、鈴木唯人は前述したとおり出場時間が少なく、この試合でも出番はなかった。森保監督は鎌田、伊東に代えて田中、今大会初出場の町野を投入したものの、劣勢を挽回できなかった。
「森保監督は、これまでほぼ常に選手交代が的中していた。でも、この試合ではうまくいかなかった」
彩艶がいなければ日本はもっと失点していた
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――日本は猛攻を必死に耐えていたが、左からのクロスを頭で決められ、延長にもつれ込む寸前、2点目を奪われた。
「よく耐えていたんだけどね。でも、あれだけ長時間守っていたら、いつかは点を取られてしまう。守るだけではなく、攻撃もしなければ」
――日本で良かった選手は?
「ビニシウスらの決定的なシュートを防ぎ続けた鈴木彩艶。彼の好守がなければ、日本はもっと失点していただろうね。パスカットからドリブルで独走して見事なシュートを決めた佐野、驚異的なスピードでプレスをかけ続けた前田。CF上田も、世界トップクラスのCB2人にマークされながら、よく頑張っていた」
――日本の敗因は?
「後半のブラジルの戦術変更に対応できなかった。また、選手の個人能力もブラジルには敵わなかった」
――今大会も決勝トーナメントで勝てず、ベスト8以上という目的も達成できなかった。ラウンド32で敗退、というのは結果としては過去2大会より後退だ。
「それはそう。でも、かなりレベルの高いグループに入ったし、ラウンド16の組み合わせも厳しかった」
「森保監督体制は継続するべき?」の問いには
――あなたは、2006年大会でブラジルと対戦し、スルーパスで玉田圭司の先制点をアシストしたものの1−4で敗れた。今回の試合も1点差とはいえ、鈴木のスーパーセーブがなければ、もっと点差が開いていたはず。この20年間に、日本はどれくらい強くなったと思いますか?
「2006年大会当時と比べると、欧州でプレーする選手の数が激増した。個の能力は間違いなく上がっているし、組織的なプレーと戦術理解の点でも格段にレベルアップしている。世界の強豪国との差は確実に縮まっていると思う」
――現在の日本代表のほぼ全員が欧州でプレーしている。しかし、所属しているのは中堅クラブが多く、ビッグクラブで常時出場している選手はほとんどいない。今後、日本からも世界を席巻するスーパースターが出現するでしょうか?
「優勝候補と目されるような強豪国では、代表のレギュラーはもちろん、控え、さらには招集外であっても欧州ビッグクラブでレギュラーを務める選手が大勢いる。だから、きっと出てくるよ」
――そのための条件は?

