熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「たとえば鈴木唯人だね」ブラジル戦“大劣勢の後半”挽回策はなかったか「監督の信頼、評価が一目瞭然」三都主アレサンドロとW杯日本代表検証
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/04 17:00
鎖骨骨折からメンバー入りした鈴木唯人。今大会では出番が限られた
360分フル出場:2人=鈴木彩艶&伊藤洋輝(2人)
300~360分:3人=鎌田332分、上田324分、中村309分(3人)
200~300分:5人=堂安281分、佐野270分、前田大然246分、谷口彰悟231分、伊東純也216分
100~200分:4人=田中碧192分、冨安183分、菅原由勢145分、板倉滉117分(4人)
40~100分:5人=渡辺剛90分、瀬古歩夢87分、久保建英75分、小川航基43分、鈴木淳之介40分 (5人)
40分未満:7人=長友佑都15分、鈴木唯人&町野修斗12分、塩貝健人&後藤啓介6分、早川友基&大迫敬介0分
「そうだったんだね」
――40分以上プレーしたのが19人で、彼らが主な戦力。控えGK2人を除く5人は15分以下しかピッチに立っていない。2026年W杯アジア予選では多くの選手を試したが、肝心のW杯では選手起用が偏った。
ADVERTISEMENT
「そうだね。こうやって数字で見ると、監督が誰を信頼しているのか、評価しているのかが一目瞭然だ」
――つまり、自身の言葉とは裏腹に「誰が出ても変わらないレベル」のチームは作れていなかった、ということでは?
「そういうことになると、言わざるを得ないかな」
冨安でもビニシウスに苦労していた
――ブラジルは、前半はビニシウスが左から中へ入ることが多く、日本が2人がかりで止めていた。しかし、後半はサイドへ張ってボールを受けるようになり、1対1の強さを発揮して日本を苦しめた。
「世界トップの選手だからね。日本最高のCBである冨安も、守備力向上が著しい堂安も、彼には苦労していた」
――そして1−1に追いつかれた状況で、森保一監督は疲れが目立つ堂安の代わりに菅原を、中村の代わりに鈴木淳之介を入れた。
「ブラジルにボールを握られた状況だったので、勝ち越し点を狙うというよりはまずブラジルの攻撃に対処し、延長も見据えた戦い方を選んだのだと思う」
たとえば、鈴木唯人だね
――日本は終盤、ボールを奪ってもただクリアするだけで、攻撃に移ることができなかった。森保監督は状況を変えるために何をすべきだったと思いますか?

