- #1
- #2
熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「DFガブリエウに冷やかされた」塩貝健人発言をブラジル報道が煽る→キレたセレソンだが…選手と名将アンチェロッティは「日本をリスペクト」した行動も
posted2026/07/03 11:00
日本代表FW塩貝健人。試合前の発言がブラジル国内で大きく取りざたされることになった
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Takuya Kaneko/JMPA
塩貝の発言…ブラジルメディアが“煽った”
日本vsブラジルは後半終了間際にFWマルチネッリの一撃で雌雄を決したが――試合前後に“場外戦”があった。
ブラジル戦前、FW塩貝健人がセレソン(※ブラジル代表の通称)の印象を聞かれた際の発言だ。「昔は強かったけど、今はどうなんですかね」「フランスだけ強いイメージがある。あとアルゼンチン。ブラジルは最近あまり聞かない」とコメント。日本戦5試合で9得点のFWネイマールについては「昔のネイマールじゃないですか。今は大丈夫だと思う。日本には素晴らしいセンターバックもいるので」と語った。
これらの発言を受けて、ブラジルメディアは〈シオガイが以下のように語った〉と報じた。
ADVERTISEMENT
「我々は間違いなくブラジルに勝てる。もう以前のように強いブラジルではないからね」(テレビ局『ESPN』)
「今のネイマールは、以前とは違う。彼が日本戦で多くの得点を決めたのは過去の話」(日刊紙『オ・エスタード・デ・サンパウロ』)
これらの報道を見聞きしたブラジル人は、誰もが「塩貝はセレソンとネイマールを軽んじた」と理解したはずだ。そして、彼らが塩貝の元の発言を正確に知るのは、日本語を理解しない限りほぼ不可能だ。
ネジ曲げられた発言にマルキーニョスもクーニャも憤り
さらにこれだけ騒ぎが大きくなった背景には、ブラジル特有の報道手法がある。
試合前、地元メディアが対戦相手の選手の発言を捻じ曲げて「こんな失礼なことを言った」と報道し、選手とファンを憤激させて対決を煽ることが伝統的に行なわれてきた。
日本戦を前にした記者会見で、セレソンのカルロ・アンチェロッティ監督はブラジル人記者から「ある日本選手がセレソンとネイマールを軽んじる発言をしたようだ。このことを選手に伝えて彼らのモチベーションを高めるつもりか」と聞かれ、「いや、そんなことはしない」と答えている。
しかし選手たちは皆、ブラジルメディアによって捻じ曲げられた塩貝の発言に憤っていた。

