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「阿部慎之助前監督の通信簿は“100点、80点、80点”」巨人OBが評価した“監督としての2年強”「球団も編成のミスあった」「厳しい練習はしなきゃダメ」
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遠藤修哉Naoya Endo
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/10 11:03
記者会見で頭を下げる阿部慎之助氏
「澤村は大学(中央大学)の後輩でもあったし、チームの柱としてどうしても一本立ちしてもらわなきゃ困るっていう、慎之助なりの強い期待と愛情があったからこそ、澤村のサインミスには活を入れたわけじゃない。昔だったらさ、『珍プレー好プレー』なんかで使われるような現場の熱いやり取りだったけど、今の時代はその背景も知らずに、10年以上前の表面のシーンだけを切り取って叩く。慎之助自身も、自分がネットでどういう風に書かれているかは、実はよく知っていたんだよ。前にあいつと飯を食ったときもさ、『武田さんだけですよ、僕のことをそうやって言ってくれるのは……』って、笑っていたのが今でも印象に残っているよな」
「最後はハート」「厳しい練習をしなきゃダメ」
武田氏自身、現在は明治大学や社会人野球の臨時コーチとして、令和の時代を生きる若い大学生や若い選手たちを日々指導している。その中で、いわゆる「昭和の野球観」が持っていた、勝負事における絶対的な必要性を痛感しているという。
「いま大学で若い奴らに教えていても、もちろん押し付けはしないけど、本気でプロに行きたいって言うやつには、ある程度俺ら世代から受け継がれている考え方や、厳しい練習をしなきゃダメなんだと伝えている。プロ野球なんて生活がかかっている、食うか食われるかの世界なんだから、やっぱりアマチュアとプロは違うよ。ドラフトにかかるような段階で、技術なんて皆一級品なんだよ。じゃあ、プロに入って最後にどこで差がつくかって言ったら、投手に限って言えば、マウンドに上がったときのハートがどれだけ強いか。『打たれたらどうしよう』なんてビクビク思いながら投げるようなハートの弱い奴は、そもそもマウンドに登るなって、俺は厳しく教えている。慎之助がやろうとしていた指導だって、本質はそれとまったく同じなんだよ。勝つために、そして後輩たちのためなんだよ」
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プロ野球界を含め、スポーツ界も至る所で「令和のアップデート」が叫ばれ、選手第一や、科学的なアプローチがもてはやされる傾向にある。しかし、どれほど時代が変わろうとも、勝負を決めるのは、泥臭い執念や精神的なタフさであることに変わりはない。
「技術全盛、コンプライアンス最優先の今にあって、本当にプロとして戦うための魂を選手に植え付けることができる指揮官だったんじゃないのかな。次の指揮官は昭和と平成、令和のいいところを取り入れた、現代風にアップデートできる人を期待したいね」


