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「ザックと…私も日本代表の一員だと」英撃破に感激トルシエは“中村俊輔をW杯落選”にしたが「ナガトモよりエンドウ」足首手術でも現主将を推す理由
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byPhilippe Troussier
posted2026/04/19 17:02
ウェンブリー現地観戦に訪れたトルシエと岡崎慎司、遠藤航。日本代表の歴史を越えた交流が育まれた
「遠藤の方が選手との距離も近い。もちろん長友も近いが、遠藤は年代的にも接近している。現状これは私だけの考えだが、考え方としては悪くないだろう」
――そうかもしれません。
「昨日、私はこのグループがとてもよくバランスが取れている様を目にした。南野や遠藤が試合に訪れ、大きなファミリーの親密さを感じた。試合後に私もまたザッケローニとともに下に降りるよう招待されたことはとても誇らしかった。それは日本のサッカーファミリーの親密さに他ならなかった。私もまた彼らとともに勝利を分かち合った。
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彼らは私やザッケローニの仕事に大きな敬意を抱いている。私もまたファミリーの一員だと感じた。森保をはじめ、誰もが私に声をかけてくれた。あの歴史的な瞬間は、私にとっても忘れられないものとなった。ブラジル戦ですでに歴史的な瞬間を体験したが、イングランド戦で再び同じ時間を過ごすことができた。次は協会が、日本が本大会でベスト16の壁を破る際の幸運の切り札として、私を試合に招待して欲しい(笑)。まあそれは冗談だが、日本がベスト8に進む場面に居合わせたいと願っている」
伊藤、鈴木彩艶、瀬古、上田への率直評価
――話を少し戻しますが、あなたはアタッカーと中盤の選手は名前を挙げて語りましたが、ディフェンダーについてはどうでしたか。
「彼らも素晴らしかった。伊藤洋輝にはプレーの機会が必要だ。この2試合でも彼は合わせて60分程度しかプレーしていない。決して十分ではない。彼のアドバンテージは左利きであることだ。あのポストで左利きであるのは、攻撃の局面で担う役割がとても大きい。谷口彰悟と渡辺剛も私は好きだ。GKの鈴木彩艶も素晴らしい。瀬古歩夢も交代でのプレーだったが、彼のメリットはポリバレントであることだ」
――昨日は左のCBでプレーしました。
「しかし彼は左利きではない。その点では伊藤の方がより重要だ。現状で渡辺と谷口、伊藤、瀬古の4人は信頼が置ける。チームの保障になっている。それに対してトップの上田綺世は、ボールの保持に関してもっとプラスアルファをチームにもたらすべきだと思っている。
昨日の日本は前線の起点が必要だった。上田はデュエルでは存在感を示した。しかしポストの選手は、ボールを簡単に失ってはならない。彼はデュエルで何度もボールを失った。あのポストに関しては、日本はもっと突き詰める必要がある。中盤の選手が攻め上がる時間を作り出すための起点となる選手だ。日本にはその起点がない。コレクティブなプレーにもっと絡むべきだった」
ウエダは知的でモリヤスの仕事だ
――上田自身がもっと知的にプレーすべきだったということでしょうか。

