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「ザックと…私も日本代表の一員だと」英撃破に感激トルシエは“中村俊輔をW杯落選”にしたが「ナガトモよりエンドウ」足首手術でも現主将を推す理由
posted2026/04/19 17:02
ウェンブリー現地観戦に訪れたトルシエと岡崎慎司、遠藤航。日本代表の歴史を越えた交流が育まれた
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph by
Philippe Troussier
イングランド対日本戦を現地観戦したフィリップ・トルシエインタビューの第3回(最終回)である。
2カ月後に迫ったW杯中北米大会で、日本代表の森保一監督が目標として掲げるのは、日本のW杯優勝である。
前回のカタール大会ではドイツとスペインを破り、その後もテストマッチでドイツやブラジル、イングランドを下した日本にとってそれは大言壮語ではなく、少なからぬ可能性を秘めていると言えるかもしれない。では、W杯を勝ち上がり、決勝まで到達するというのは、具体的にどういうことであるのか。日本代表のことにばかり目がいっていては、答えは見えてこない。トルシエが提示するのは、あくまでもトータルかつ客観的な分析である。
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W杯を戦い抜く選手選考もそれは同じ。グループを率いるリーダーに関して、2002年W杯最終メンバー発表直前に、秋田豊と中山雅史のメンバー入りと、中村俊輔を外すという「決断」を下したトルシエだからこそ言えることがある。トルシエが語り続ける。
W杯を前にトップ8の水準に達したからこそ
――日本代表の長所と弱点について、あなたは明確に分析しました(詳細は第2回)。
「日本はもはや弱小国ではなく、どんな相手も脅かすことができる。恐らくオランダは、日本とのW杯緒戦に大きなモチベーションを抱いて臨むだろう。それは日本にとって望ましいことではない。日本と戦うどのチームも、日本相手にもの凄く集中するからだ。
今や日本は世界のトップ10に迫る存在だ。ブラジルとイングランドを破った日本は、W杯本大会を迎える前に世界のトップ8の水準に達したと言ってもいい。だがこのレベルを保ち続けるためには、その力があることをW杯で証明する必要がある」
――W杯はまた別物です。
「そうだ。日本のグループはオランダと……」
F組はフィジカルが強いが…心配はしていない
――チュニジア、スウェーデンです。

