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「ザックと…私も日本代表の一員だと」英撃破に感激トルシエは“中村俊輔をW杯落選”にしたが「ナガトモよりエンドウ」足首手術でも現主将を推す理由
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田村修一Shuichi Tamura
photograph byPhilippe Troussier
posted2026/04/19 17:02
ウェンブリー現地観戦に訪れたトルシエと岡崎慎司、遠藤航。日本代表の歴史を越えた交流が育まれた
「スウェーデンは日本が与しやすい相手だ。スコットランドやイングランドにちょっと似ている。チュニジアはアフリカのチームだが、フィジカルとアスレチックの力はあるがテクニカルで組織的なチームだ。スウェーデンもフィジカルは強い。
とはいえ心配はしていない。チュニジア戦とスウェーデン戦に関しては、日本はうまくコントロールできる。オランダはイングランドと同じレベルで簡単ではないが、日本が入ったグループFはヨーロッパのチームが多く、日本のサッカー哲学とも合致した、いいグループだ。チュニジアもすべての選手がヨーロッパでプレーしている。それらの相手に対して、日本がアスレチックな問題に直面するのは間違いない。しかし日本は、卓越した戦術で3試合をうまくコントロールするだろう」
モリヤスはエンドウを呼ぶのでは…その理由
――グループリーグはそうですが、決勝トーナメントはちょっと違います。ラウンド32の相手はブラジルかモロッコで、フランスの可能性すらあります。
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「なるべく怪我人を出さないことを願いつつ――出場停止やコンディション不良もそうだ。昨日の先発チームは80%が攻撃に特化していた。本大会で南野拓実の復帰は難しいが久保建英は恐らく戻って来る。攻撃に関しては、昨日のチームは日本の90%だったといえる。
ちなみに昨日、私は遠藤航に会った」
――何か話しましたか?
「彼は復帰に向けて全力を尽くしていると語った。本当に復帰できるかわからないが、最善を尽くしていると。遠藤はロッカールームでも重要な選手だ。森保のロッカールームに対する考え方は、リーダーとして長友佑都を呼ぶことだと私はずっと考えてきた。しかしいざ遠藤が怪我をすると、プレーする機会はないがロッカールームで多くをもたらしてくれる選手として、森保は遠藤を選ぶのではないかと思う。たぶん森保はこう言うだろう。〈遠藤はチームのキャプテンでありロッカールームのリーダーだ。100%のコンディションでなくプレーが難しくとも、彼はチームに自信をもたらしてくれる〉と。
遠藤がプレーできない場合に起こり得る問題は、チームの精神的なバランスが崩れることだ。リハビリは順調に進んでいるが、大会には間に合わないかもしれない。だがたとえ間に合わなくとも、彼がグループにもたらすプラスアルファを考慮すれば、彼を選ぶ意味があると森保は考えるだろう。長友を選び続ける意味は薄れたと私は思う」
ザックとともに私も…ファミリーの一員だと
――ロッカールームでのリーダーとしては、遠藤のほうがより現実的であるかもしれません。

