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女子マネージャーが副将、1年生をエースに抜擢…激戦区・大阪で「普通の公立校」野球部が躍進のナゼ「公立高校だから…はある意味、逃げ道」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byFumi Sawai

posted2026/04/01 11:02

女子マネージャーが副将、1年生をエースに抜擢…激戦区・大阪で「普通の公立校」野球部が躍進のナゼ「公立高校だから…はある意味、逃げ道」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

香里丘のエース・岡本翔斗は1年時の夏からエースナンバーを背負う。現在はプロ志望届の提出を考えているという

「普段からの岡本の立ち振る舞いなども見て、エース番号を彼に託すことにしたんです。練習での姿勢も含めて、日ごろから積極的に会話をしてきたうえでの判断でもあります。もちろん、上級生にもそれはきちんと話して(エース指名は)全員が納得の上でした」

 岡本は香里丘のある枚方市出身。中学時代は地元の硬式のクラブチームでプレーした経歴があるが、チーム特有のガチガチに管理された環境に抵抗を感じ、途中で中学校の軟式野球部へ移った。中学時代の球のスピードは120キロ前後でチームのエースも務めたが、ほぼ無名の右腕だった。

 高校は私学ではなく、自分のペースでプレーできる地元の公立高校へ。そこで香里丘の野球に出会い、ピッチャーとしての意欲が掻き立てられていった。岡本は言う。

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「高校に入ってからピッチングの引き出しを増やそうと思って色んな球種を覚えました。今持っている球種はスライダー、カットボール、カーブ、ツーシーム。スプリットは習得中です。チェンジアップも覚えようとしたんですけれど、最初はなかなかうまくいきませんでした。力を抜くのが苦手だったので指で挟む感覚で投げるようになって、ようやく(チェンジアップが)投げられるようになったかな……という感じです」

いきなりのエース番号…胸中には戸惑いも

 向上心を常に持ち、前へ前へ、という強い意志を言葉の端々から感じた。ただ、入学してすぐにエース番号を背負うことは多少の戸惑いもあった。

「1年の夏からエース番号をもらったことは正直驚きました。自分でいいのかなというのが一番にありました。でも、エースになった以上は自分がやらないといけないという覚悟は、試合が迫るたびに強くなりました」

 1年生の夏は府大会1回戦の緑風冠戦で2番手投手としてマウンドに立ち、3回を1安打無失点と堂々のデビューを果たし、2回戦の大冠戦では先発を任され5回を2安打1失点に封じるなど、1年生とは思えないマウンドさばきも披露している。

 そしてエースとして2度目の夏となった昨夏の履正社戦では先発し6回まで2失点と好投したが、自信と課題、両方を手にした。

【次ページ】 グラウンドにはNPBスカウトの姿も

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