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「終わった時、燃え尽きるんじゃねぇ? って思っていたんです」ロッテ・種市篤暉が初めて語ったWBCの激闘と重圧「でも逆でした…燃え上がりました」
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梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byGetty Images
posted2026/03/25 17:00
WBCで快投を見せ世界にその名を知らしめた種市
「完全アウェー」マイアミで感じた熱気
ただ、マイアミで戦ったベネズエラ代表に対する応援は、今までに味わったことがないほど凄かった。中南米独特の熱量に驚いた。
「球場の歓声が凄かった。日本の方もたくさん応援してくれたのですけど、完全アウェー。ベンチで隣にいる選手の声も聞こえないくらいだった」
7回に5番手として登板。2番から始まったベネズエラの強打線を三者凡退に打ち取った。回跨ぎとなった次のイニングこそ走者を許してから二塁への牽制悪送球の間に1点を失う悔しい形となったが、世界の強打者と真っ向勝負を挑み、貴重な経験をした。
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「あの独特の空気を体験できたのは大きかった。絶対的なアウェー感。あのプレッシャーの中で投げられた。誰もが体験できることではないし、今後の自分にとっては絶対にプラスになる。あれ以上の重圧はなかなかないだろうから」
そしてこう続けた。
「大会が始まる前、終わった時に燃え尽きるんじゃねえって、ボクも思っていたんですよ。でも逆でした。燃え上がりました。強打者たちと対戦をして、もっともっと成長しないといけないという気持ちが増しました。世界と戦う上で、もっともっと努力しないといけないとわかりました。それは出場した選手、みんなが思ったことだと思います」
「セカンド牽制の練習しとけよ」
日帰りの帰省を終え翌3月18日に久々に本拠地ZOZOマリンスタジアムに顔を出した種市はチームメートたちと色々な話をした。仲間たちからは「よく頑張った」と声を掛けられ、「セカンド牽制の練習をしとけよ」と冗談を言われた。種市を気遣ってあえて、そう言ってくれたのが嬉しかった。


