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「ベネズエラ29人、日本6人」「153キロ以上は3投手だけ」数字から見えた“侍ジャパン本当の敗因”…メジャーリーガーが本気になったWBCで、日本はいかに敗れたか? 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/03/24 17:02

「ベネズエラ29人、日本6人」「153キロ以上は3投手だけ」数字から見えた“侍ジャパン本当の敗因”…メジャーリーガーが本気になったWBCで、日本はいかに敗れたか?<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

ベネズエラ戦でベンチに下がる伊藤大海

153キロ以上を投げた日本投手は“3人だけ”という事実

 その上でのベネズエラ戦。相手ラインナップには全員メジャーの一流どころが並んだ。その一方で日本は大谷翔平、鈴木誠也、吉田正尚、岡本和真、村上宗隆と5人を数えたが、メジャーでの実績を考えれば実質は大谷、鈴木、吉田の3人だけ。メジャーでまだ1試合もプレーしていない岡本、村上と真のメジャー3人との間に相当な実力差があるのを感じた方も多かっただろう。

 日本自慢の投手陣にしても然りだ。

 ご存知の通り、今のメジャーでは100マイル(約161キロ)の速球を投げる投手がゴロゴロいる。その球速に対応する打者の技術は年々上がり、打者が厄介と感じるのは96マイル以上(約154キロ以上)の球速だ。93マイル(約150キロ)は打者にとっては厳しい球速にはならないのだ。

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 ベネズエラ戦、日本投手で90マイル後半の速球を投げ込んだのは、最速で山本由伸が97マイル(約156キロ)、種市篤暉が96.9マイル(約155.9キロ)、菊池雄星が95.9マイル(約154.3キロ)。残念ながら、その他の投手で95マイル(約153キロ)を計測した投手はひとりもいなかった。

隅田と伊藤の“被本塁打”に共通したこと

 さらに配球面でも首を傾げるシーンがあった。その最たる例が、5対2の5回に隅田知一郎がマイケル・ガルシアに反撃のきっかけを与えてしまった2点本塁打、そして6回に伊藤大海がウィルヤー・アブレイユに逆転3点本塁打を喫した場面だ。

 ともに共通しているのは走者を背負っていること。5回が1死一塁、6回は無死一、三塁。バッテリーが避けなければいけないことは、ともに与四球と被本塁打だ。

 隅田と捕手の若月健矢はカウント2−2から3球連続でチェンジアップなどの落ちる球で攻めたがファールで粘られ、8球目に内角へ要求した直球が真ん中へ入り被弾。球速は94マイル(約151キロ)だった。

 本塁打を避けなければいけないこの場面で、果たして内角の直球を要求する必要があったのだろうか。たとえ失投を生んだとしても外角ならばまだ理解はできる。しかも、日本ではパワーサウスポーとして知られる隅田だが、被弾した94マイルはメジャー平均の94.5マイル(約152キロ)をも下回る。打者が厄介と感じる球速帯でない中での内角直球勝負はどうなのであろうか。

【次ページ】 WBCを真の世界大会に育てたのは日本である

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