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「吉田知那美も吉村紗也香も育った」女子カーリングの聖地・常呂がスゴい「コーチは地元の漁師」「ロコ・ソラーレvs学生も」一方で過疎化問題も 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA,AFLO

posted2026/04/08 11:03

「吉田知那美も吉村紗也香も育った」女子カーリングの聖地・常呂がスゴい「コーチは地元の漁師」「ロコ・ソラーレvs学生も」一方で過疎化問題も<Number Web> photograph by Tsutomu Kishimoto/JMPA,AFLO

吉村紗也香と吉田知那美。女子カーリングを引っ張る彼女たちの故郷・常呂は今?

寒河江 北見は、指導者層が60代、70代のシニアの方が中心で、少し世代が空いてしまっているのが課題なんです。ただ、北見工業大学の学生たちが子供たちを教えるなど、新しい動きも出てきています。この間の世界選手権にSC軽井沢クラブのリザーブとして帯同した臼井槙吾くんも、初心者教室で指導していました。それがこれからの期待ですね。

――30年間、この地域のカーリングを見続けてきた寒河江さんとして、未来にどんなことを期待しますか。

寒河江 他の地域にもカーリング場ができて強くなってきていますが、やはり常呂や北見の特徴は、小学生の頃から親子でカーリングに親しめる文化だと思うんです。このいい伝統が途絶えなければいいなと。町の大きさ的に、みんな顔見知りで、本当に楽しそうにやっているんですよ。ちなみにリーグ戦では、学生がロコ・ソラーレと対戦する機会もあるんですよ。

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――えっ、そうなんですか!?

寒河江 学生チームも一般リーグ戦に参加しますからね。そういう環境で、トップ選手と試合をしながらカーリングを覚えていく。これも常呂の強さの秘訣かもしれません。彼女たちもそうやって、地域に貢献しているんですね。

「いや、漁の方が大事だ」と(笑)

――まさに、本橋麻里さんが言う「人生の中にカーリングがある」を体現しているようですね。

寒河江 本当にそうですね。これは笑い話なんですが、以前、敦賀信人さんたちに「日本選手権に出てください」ってお願いしに行ったら「いや、漁の方が大事だ」って断られたこともありました(笑)。小野寺亮二さん宅の畑仕事が大変だからと、選手たちが手伝いに行くこともあった。都会にはない、そういう生活と共にあるカーリングの姿が、この町の魅力なんだと思います。

――その感じ、ホッコリしますね(笑)。

寒河江 選手との距離も本当に近いというか、ご近所さんでしたね。今はみんな立派になったなあ……と、僕が勝手に敷居を高くしているところもありますかね(笑)。とはいえ今回のオリンピックではフォルティウス、さらにテレビで見つめたロコ・ソラーレの選手も悔しい思いを共有したはずですから。

ライバルであり仲間…カーリングの輪が広がれば

――ただ、吉田姉妹のコメントなどを見ていると、ライバルであり仲間としてリスペクトしあっている関係だと感じましたし、今回の寒河江さんのお話で、長年にわたって育まれたものだと実感します。

寒河江 まさにそうですね。彼女たちがポジティブに発信を続けることで、カーリングの輪が広がってくれれば、私たちも嬉しいですね。

第1回からつづく。下の【関連記事】でご覧になれます〉

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《女子カーリング》「中学校だけで20チーム」北海道の小さな町からロコ・ソラーレもフォルティウスも「あ、伝書鳩さん!」長年取材した記者が知る背景
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