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甲子園の風BACK NUMBER
「もともと大学に行くつもりはなくて」21世紀枠で甲子園初出場…ある農業高校キャプテンの“意外な夢”とは?「高校を卒業したら費用を溜めて…」
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph byFumi Sawai
posted2026/03/21 06:06
春夏通じて甲子園初出場となる県立高知農業高の主将を務める杉本仁。卒業後は「野球は一区切り」で自身の夢を追うという
「山では何が起こるか分からないので、先の予測に関わることも含めて声掛けは大事。それは野球の試合でも同じだと思っています。農業は命を扱う学科が多いので、そういうところはプレーに生きている部分が多いと思います」
「やってきたことを甲子園で発揮できたら」
センバツの組み合わせ抽選会前日に32校のキャプテンによる「キャプテントーク」が行われた。
4人1組となってひとつのテーマに沿って意見を出し合うディスカッション方式で、高知農の主将として参加した杉本も、東北、専大松戸、神戸国際大付のキャプテンたちとコミュニケーションを深めた。
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「名門校のキャプテンに練習についても聞きましたが、室内練習場とか色んな設備があって羨ましいなと思いました。でも、自分たちは下坂先生が色んな工夫をして練習ができているので、今までやってきたことを甲子園で発揮できたらと思います」
杉本自身、野球は高校で一区切りをつけるつもりだ。もちろん、センバツが終われば夏の大会が控えているが「まずはこのセンバツは良い経験にしたい。どんな結果であろうと最後まで楽しみたいです」と意欲たっぷりに話す。
未来を切り開く闘志を胸に秘め18人の戦士の先頭に立つ主将は、まずは夢の大舞台で等身大のプレーを誓う。
あの日、甲子園練習の前に聖地で寝転がって目にした青空は、実習のたびに森林から眺めてきた青空と繋がっている。

