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「もともと大学に行くつもりはなくて」21世紀枠で甲子園初出場…ある農業高校キャプテンの“意外な夢”とは?「高校を卒業したら費用を溜めて…」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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posted2026/03/21 06:06

「もともと大学に行くつもりはなくて」21世紀枠で甲子園初出場…ある農業高校キャプテンの“意外な夢”とは?「高校を卒業したら費用を溜めて…」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

春夏通じて甲子園初出場となる県立高知農業高の主将を務める杉本仁。卒業後は「野球は一区切り」で自身の夢を追うという

 チームは地元が近い仲間ばかりで上下関係もほとんどなかった。

 1年生でも3年生とフレンドリーに接し「学年が下だから雑用をやれという雰囲気はなく、できる選手から練習の準備をする。気づいたこともどんどん言える関係性があるんです」と杉本は高知農のチームカラーを嬉しそうに語る。

 昨秋の対外試合13試合で杉本はチームトップの12盗塁をマークしている。実はその数字には森林で培った日常の積み重ねも影響していた。

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「山は整備されていない道が多くて、普通に立っているだけでも足腰に大きな負荷がかかります。さらに山道を走るとなると、地面を(足の指で)掴むコツというか、地面の踏み込み方というか、そういうところは自然と鍛えられてきたかもしれません」

 実はこの日の前日夜も「山の中を走っていたんです」と杉本は笑う。

林業と野球には「共通点」もある?

「近所の友達とテニスコートを借りてテニスをしようとしたらテニスコートが使えなくて、急に友達に走るぞって言われて。小学生の時から山はよく走っているので珍しいことではないんですけど(笑)。でも盗塁は1歩目を大事にはしています」

 さらに林業実習と野球には共通する点もある。山に入ると何人かで同時に作業をすることがあり、自然を相手にするため周囲に声を掛けることが重要視されている。

【次ページ】 「やってきたことを甲子園で発揮できたら」

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