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WBC侍ジャパン“相次ぐリリーフ投手の離脱”で浮上する問題…開幕からの3連戦をどう凌ぐか? 井端弘和監督が考える「投手陣フル稼働の臨戦態勢」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/02 11:07
リリーフ陣が相次いで離脱するという“緊急事態”になった侍ジャパン。井端弘和監督は「投手陣フル稼働の臨戦大勢」でWBCに臨むという
「難しいというのは固定観念だと思います」
こう語るのは投手陣を預かる能見篤史投手コーチだ。
「もちろん(先発タイプの投手には)なかなかそんな機会はない。ただそう言っても全員で戦わないといけない。いろんなことが起きるので、その辺は(投手陣の)皆さんも心得てもらっている」
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要は先発タイプの投手にも緊急登板要員としてスタンバイしてもらうということなのだ。
投手陣をフル稼働の臨戦態勢で
「試合によって(待機要員は)変わると思います。リリーバーとは限らない。できればそういうことはしたくないですけど、それは理想なだけの話なので……。不慣れなところはもちろん出てくると思うのですが、基本的に投手が少ないので、選手たちも気持ちの準備もしっかり入ってきてくれている」
先発、リリーフに制限なく、投手陣をフル稼働させて臨戦態勢で臨む考えを示しているのだ。
ただ先発陣の中でも種市篤暉投手(ロッテ)や北山亘基投手(日本ハム)はリリーフ経験も豊富でそれなりに対応力も高い。特に種市のフォークは落差もあって、ピンチの場面でも三振を取れる威力があるのも心強い。また、中日戦でスタンバイ要因となり、実際に緊急登板した高橋は、第4戦のチェコ共和国戦の有力な先発候補。となれば1、2戦での待機が可能になってくるだろう。
こういう投手が順番に待機して、いざというときにはマウンドに上がることになりそうである。こうした投手起用で大会を乗り切る方針は「すでにピッチャーには伝えている」(能見コーチ)という。
相次ぐリリーフ投手の戦線離脱は、井端監督にとっては大きな誤算だった。しかし、そのピンチを乗り越えた先に、侍ジャパンらしい結束が生まれれば、連覇への道は開けるはずである。

