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WBC侍ジャパン“相次ぐリリーフ投手の離脱”で浮上する問題…開幕からの3連戦をどう凌ぐか? 井端弘和監督が考える「投手陣フル稼働の臨戦態勢」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/02 11:07
リリーフ陣が相次いで離脱するという“緊急事態”になった侍ジャパン。井端弘和監督は「投手陣フル稼働の臨戦大勢」でWBCに臨むという
WBC開幕からの3連戦をどう凌ぐか
この投手陣でチームは日本での1次ラウンド4試合、特に開幕から台湾、韓国、オーストラリアと続く3連戦をどう凌ぐか。井端監督の構想では第2先発、第3先発と先発タイプの投手で7回から8回までつないで、最後を大勢、藤平、松本の3投手で締めるというのが基本線となる。
先発は初戦の台湾戦が山本由伸投手(ドジャース)、第2戦の韓国戦は菊池雄星投手(ロサンゼルス・エンゼルス)でオーストラリアとの第3戦には菅野智之投手(コロラド・ロッキーズ)という順番が有力。その3人から第2先発、第3先発を回の頭から次々とつないでいこうという作戦である。
ただ、ここで1つ、リリーフの専門職が少ないことで憂慮される問題が浮上してきている。それが中日戦の大勢のようにマウンドの投手に何かしらのアクシデントが起こったときや、先発グループの投手が打ち込まれたり、球数制限により回の途中で急遽、リリーバーを送り出さなければならなくなったケースである。
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実は世界一に輝いた前回大会でも同じような緊急リリーフが3度あった。
1次ラウンドのチェコ戦では4回2死一塁で先発した佐々木朗希投手(当時ロッテ)が球数制限を超える66球(制限は65球)に到達して降板。イニング途中の走者を背負った場面でマウンドに上がった宇田川優希投手(オリックス)が後続を断ち、そのまま4回を投げ切った。また準々決勝のイタリア戦では先発の大谷が5回2死満塁のピンチを招いた場面で伊藤大海投手(日本ハム)が救援登板して次打者を遊飛に打ち取りピンチを脱出。準決勝のメキシコ戦でも2番手でマウンドに上がった山本が8回1死一、三塁とピンチを招いて、湯浅京己投手(阪神)がリリーフ登板している。
決勝のアメリカ戦でも宇田川が試合開始直後からブルペンで準備を繰り返し、そういう緊急登板のスタンバイ要員として待機。この試合は先発の今永昇太投手(当時DeNA)から大谷まで、いずれも回の頭から先発投手7人をつなぐ継投が成功。宇多川の出番はなかったが、それでもいざという場面に備えて肩を作り続けた右腕を、決勝戦の「影のMVP」と称賛する声がチーム内には多くあった。
先発をスタンバイ要員に回すのか
その宇田川の役割を今大会では誰が果たすのか? 井端監督の当初の構想ではここにメジャーでも中継ぎのスペシャリストとして起用されてきた松井と阪神ではセットアッパーを務めるがリリーフ経験の豊富な石井を当てる考えだった。しかし、その2人が相次いで離脱してしまったのである。しかしセットアッパー、クローザーとの兼ね合いもあって、中継ぎのスペシャリストを回す余裕があるのか。となると先発投手をスタンバイ要員に回さなければならないのか、という問題が起こってくるのだ。
先発タイプの投手にとって回の途中からリリーフマウンドに上がるのは、シチュエーション的に不慣れで難しいのではないか?


