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りくりゅうが涙、涙、涙…失意の5位から“史上最大の逆転劇”はなぜ起きたのか? 三浦璃来と木原龍一“じつは9歳差”でも「今回は私がお姉さん」結成6年半分の絆 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto/JMPA

posted2026/02/17 17:30

りくりゅうが涙、涙、涙…失意の5位から“史上最大の逆転劇”はなぜ起きたのか? 三浦璃来と木原龍一“じつは9歳差”でも「今回は私がお姉さん」結成6年半分の絆<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

SP5位から大逆転での金メダルを獲得したりくりゅう

9歳差でも「私がお姉さんでした」

 三浦は笑って言う。

「龍一君がずっと泣いてるんですよ。いつも引っ張ってくれる龍一君が。だから今回は、私がお姉さんでした」

「龍一君が(フリーの)ウォーミングアップ中も泣いていて、もうずっと泣いていて。『今はどういう気持ちで泣いているの』って聞いたら、『何で泣いているのか分からない』と言うので『赤ちゃんだね』って」

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 そしてこう話した。

「以前の私だと、ここまで強くなれなかったと思います」

 2019年夏にペアを結成して6年半。ペアも含め長いキャリアと経験を持つ木原が三浦を引っ張る立場にいた。三浦が落ち込めば励まし、支え続けた。

 それが力となり、三浦も成長を遂げていった。

 三浦は「私は折れることがなかった」という。その強さを養う力をくれたからこそ、三浦も「毎試合、サポートしてきてくれたから、強くなれたのかなと思います」と感謝する。

お互いが自立したスケーターだからこそ

 どちらかが引っ張り続ける関係ではなく、お互いが自律した力を持つスケーターとして、立ち向かうようになっていった。時間をかけて、深い信頼関係を築いていった。

「まだ終わっていない」「絶対にできる」

 三浦が木原にかけたのは特別な言葉ではない。でもそこに力が宿り、特別なものとしたのは、2人が過ごしてきた時間にほかならない。

 真摯に、誠実に向き合い、強固な関係を培い、頂点に立った。

「オリンピックチャンピオン」という金字塔を打ち立てた2人は、歴史を刻み、そしてきっと新たな歴史を築くべく、進んでいく。

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