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りくりゅうが涙、涙、涙…失意の5位から“史上最大の逆転劇”はなぜ起きたのか? 三浦璃来と木原龍一“じつは9歳差”でも「今回は私がお姉さん」結成6年半分の絆
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2026/02/17 17:30
SP5位から大逆転での金メダルを獲得したりくりゅう
「今日、涙が止まらなくて」
そしてショートを終えた後の状態を説明した。
「昨日の夜も悔しくて眠れなくて、睡眠の質がよくない状態で。(フリー当日の)夕方の練習でリンクに来ても、ウォームアップから涙が止まらない状態でした。よく分からない感情だったんですけど」
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ショックを引きずったままだった。
コーチのブルーノ・マルコットも、公式練習中は元気を取り戻していなかったと明かしている。ただ、演技を迎える頃には「私がよく知る龍一に戻っていました」。
木原の感謝「璃来が力強く引っ張ってくれて…」
マルコット自身はこう激励したという。
「『君たちの目標は、今日、世界一になること。最高のパフォーマンスを披露し、今日この場所で世界最高のチームになるんだ』と伝えました」
マルコットだけでなく、「いろいろな方からメッセージをもらいました」。
とりわけ響いたのは、三浦の言葉だった。
「まだ終わっていない。積み重ねてきたことがあるから。絶対にできる」
三浦をはじめ、寄せられた言葉に「ここで、このオリンピックをあきらめていいわけがない。もう一回攻めるんだ、ともう一回、奮い立たせてもらいました」。
そして三浦に感謝する。
「今回はほんとうにずっと助けてもらって。璃来が力強く引っ張ってくれて、戻ることもできました」
マルコットもショート5位を受けて迎えたフリー当日の三浦の様子をこのように伝えている。
「一日中、とても力強くて、とても自信に満ちていました」


