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「1回締めていい?」フィギュア団体戦決起集会の夜…“りくりゅう”木原龍一がチーム・ジャパンにかけた言葉「俺は史上最強のメンバーだと…」
posted2026/02/10 17:04
フィギュア団体戦ペアのショート、フリーともに1位となり日本チームに20点を加算して銀メダル獲得の大貢献した“りくりゅう”木原龍一と三浦璃来
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Asami Enomoto / JMPA
木原龍一にとって4回目、三浦璃来にとって2回目となるオリンピックがやってきた。2月8日、ミラノ・コルティナ五輪団体戦の3日目、 “りくりゅう”こと、木原&三浦組は、ショートに続き、フリーでも全力の演技を披露した。キス&クライで祈るように得点を待つと、表示されたのは、自己ベストを大幅に上回る155.55点。興奮して立ち上がった三浦は段差を踏み外して転んでしまい、木原とコーチが助け起こした。
「155点もいただけると思っていなかったんです」(三浦)
ショート、フリーともに首位を獲得し、団体戦銀メダルに貢献した2人。ただそこには、4年前からのさまざまな思いが詰まっていた。
団体戦への出場「即答できなかった」
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昨年12月の全日本選手権では、ショートの6分間練習で三浦が肩を脱臼し、フリーを棄権した。五輪代表に選ばれたものの、ミラノ・コルティナ五輪はわずか1カ月半後に迫っていた。
五輪代表決定の翌朝、木原はこう語った。
「ソチ五輪は、1年前にペアを組んでアメリカに渡って、本当に最初は出るだけが目標でした。2回目の平昌も出るだけが目標。三浦さんと組んでから、世界と戦うっていうことを目標に歩んでくることが出来ました。今回やっぱり個人戦でのメダル獲得というのは、日本の歴史に無いので、そこを目指していきたいです」
すでに北京五輪の団体戦で銀メダルを取った2人にとって、このミラノ・コルティナ五輪では、日本初となるペア競技でのメダルがかかっている。しかも三浦が古傷の脱臼を再発したばかり。日本スケート連盟から、団体戦の出場について希望を聞かれると、ショート、フリーの2カテゴリーに出るかどうか、即答を出来なかった。
「団体戦のフリーのあと、中6日で個人戦。今回、やれるのかなっていう思いが最初はありました」(木原)
ペアは、長岡柚奈&森口澄士組が五輪出場権を獲得しており、団体戦をショートまたはフリーの1カテゴリーに抑えるという作戦も可能である。2人は話し合いを重ねた。
「前回の北京五輪の時に、団体戦のあと調子が落ちてしまって、何をしてもタイミングが合わなくて調子が戻らなくなりました。2人が組んできた中で一番辛い時期になってしまった思い出があったんです。やっと楽しさが戻ったと感じられたのは、フリーの演技直前の6分間練習でした」(木原)
「団体戦に出た方がプラスになる」
その原因を話し合っていくと、団体戦から個人戦への連戦に問題があるわけではない、と気づいた。

