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木原龍一“じつは引退寸前だった”7年前…「りくりゅう」三浦璃来と黄金ペアなぜ生まれた? ペアに誘った“重要人物”が明かす、両親を説得した日

posted2026/02/16 17:02

 
木原龍一“じつは引退寸前だった”7年前…「りくりゅう」三浦璃来と黄金ペアなぜ生まれた? ペアに誘った“重要人物”が明かす、両親を説得した日<Number Web> photograph by Asami Enomoto / JMPA

木原龍一33歳と三浦璃来24歳。“りくりゅう”ペアが誕生するまで

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和田隆文

和田隆文Takafumi Wada

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Asami Enomoto / JMPA

三浦璃来と木原龍一、“りくりゅう”の黄金コンビはいかにして生まれたのか? 木原をペアに転向させた、重要人物が明かすウラ側。

 木原龍一はフィギュアスケートをやめようとしていた。2019年6月。古巣の邦和スポーツランド(名古屋市/現・邦和みなと スポーツ&カルチャー)でアルバイトをしていた。2月に練習で負傷して脳振とうと診断され、肩の痛みも限界に。2人目の相棒だった須崎海羽とはすでにペアを解消していた。そんな折、ナショナルトレーニングセンターの強化拠点だった中京大に呼ばれた。

7年前、木原は引退を考えていた

 ペアとアイスダンスの新たなコンビを発掘する日本スケート連盟のトライアルが毎年実施されており、その手伝いを頼まれた。ペアの初心者を数日間にわたってサポート。謝礼は出なかった。野球好きで中日ファンの木原は、当時の連盟強化部長でペア発掘担当だった小林芳子さんに、冗談とも本気ともつかない一言を残して引きあげようとしていた。

「(野球の)独立リーグを受けようかなと思います」  

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 トライアルと同時開催で、ジュニアのペアだった三浦璃来・市橋翔哉組の合宿が行われていた。2人の関係は、ぎくしゃくしていた。連盟が招いたペアコーチのブルーノ・マルコット氏を交えて深刻な話し合いが行われているすぐそばで、木原はスケート靴を脱ぎ、中京大アイスアリーナ「オーロラリンク」の出入り口の自動ドアにまさに足をかけようとしていた。その時だった。

「リュウイチ、靴をはけ!」。マルコット氏が不意に叫んだ。

【次ページ】 木原をペアに発掘した“重要人物”

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