- #1
- #2
オリンピックPRESSBACK NUMBER
「今も練習は欠かせません」競技引退から1年半、空手・清水希容32歳が“稽古を続ける”理由…国内外で演武を行う現在「空手の精神性も伝えたい」
text by

矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA/Miki Fukano
posted2026/02/07 11:01
東京五輪で銀メダルを獲得した清水希容さんの“その後”を聞いたインタビュー【第2回】
――清水寺で行った演武は、これからも継続的に行う予定ですか?
清水 競技を辞めてからの1年半で5、6カ国に行って指導や演武をさせていただく機会がありました。私自身の思いとマッチングできるなら、国や場所にこだわらずどんどんいろいろなコラボレーションができるのではないかと思うので、これからの目標は海外で文化人とコラボしながら、精神性も含めた空手道を伝えていくことです。
ミキハウスはアメリカやフランスにも店舗があるので、まずはそういったところで必ずやってみたいと思っていますし、そこから広げていろいろな国でコラボをできたらいいなと思います。
ニューヨークの演武で、観客が涙
ADVERTISEMENT
――英語の勉強にも熱が入るのでは?
清水 正直、英語が大きな課題になっています。指導するために必要な単語は話せるようになってきましたし、聞き取りも上達してきたのですが、もっと話せたらいいのにと思っていますね。
ニューヨークで演武した時、通訳が空手をやっている方で、参加した皆さんが涙を流しながら聞いて下さるくらい、深い意味合いまで上手に通訳してくれました。その後に演武をしたら会場がすごく温かい空間になって、本当に素晴らしかったのです。私はいつも、その場にいる皆さんに空手の精神性を共感していただきたいと思っているので、やはり自分で話せるのが一番です。
――精神の部分まで伝えることが目標ですね。
清水 勝ち負けだけなら、負けたらもうやめたいと思ってしまいますが、空手はそういう世界ではありません。それが全てじゃないんだよということをもっと広げられたら、もっと楽しい空間が生まれてくるだろうと思っています。
引退後の幅広いチャレンジで次の目標を見つけた清水さん。ますますの活躍が楽しみだ。
(撮影=深野未季)

