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「今も練習は欠かせません」競技引退から1年半、空手・清水希容32歳が“稽古を続ける”理由…国内外で演武を行う現在「空手の精神性も伝えたい」
text by

矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA/Miki Fukano
posted2026/02/07 11:01
東京五輪で銀メダルを獲得した清水希容さんの“その後”を聞いたインタビュー【第2回】
「今はすべてが白帯です」
――日本人の精神性を空手を通じて世界に広めたいということですね。
清水 今はAI(人工知能)があってすぐに答えが手に入る時代ですが、輝くものを創り出すには精神性を伴った積み重ねが必要だということも伝えたいと思っています。忍耐強く修行を重ねることで精神性が身についていきますし、私自身、毎日同じことを23年間やってきたからこそ、ほかの人にはできないスピードや正確性が養われてきました。
人は光の部分や結果ばかりに目を向けがちですが、そうではなく、影になる部分こそが大事です。私は、影になっている部分も美しさとして表現できるのが日本という国だと思っているので、それをもっと海外に伝えていきたいのです。
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――散策の1年で「正解」を得ることができたのですね。
清水 清水寺へ企画を持って行った時は本当にド素人でしたし、今はすべてが白帯です。でも、白帯でも恥ずかしいと思わないですし、今はいろいろなことを試してみて積み重ねていく中で「級」を上げて、最終的に黒帯になれるくらい、この取り組みを進めていけたらいいなと思っています。
今年の目標は“スケジュール管理”
――2026年はどのような年にしたいですか。
清水 引退してから1年半はスケジュール管理がまだ慣れていなくて、稽古の時間が少なくなってしまいました。とりあえず、いろいろなことをやってみようと思って走り始めたのですが、やってみたら、「私、どんくさいかも?」みたいになっているんです。なので、スケジュール管理のところを今年の目標にして、稽古の中でちゃんと技術を磨いていきたいと思っています。
昨年までは「空手の清水希容」ではないところへのフォーカスが強かったので、今年は「空手の清水希容」とのバランスをうまく取りながら、ベストのバランスをつくっていきたいですね。

