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「5年契約が大きかった」鈴木誠也なぜメジャーで打てる? MLBカブスの日本人トレーナーが語る“中長期プラン”「2~3年で結果を出すことは簡単ではない」

posted2026/01/28 11:04

 
「5年契約が大きかった」鈴木誠也なぜメジャーで打てる? MLBカブスの日本人トレーナーが語る“中長期プラン”「2~3年で結果を出すことは簡単ではない」<Number Web> photograph by Fumiya Nakata

MLBシカゴ・カブスのトレーナーとして鈴木誠也を支える中田史弥氏(右)。昨季はポストシーズン進出に貢献した

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Fumiya Nakata

MLBで日本人右打者初の30本塁打を達成した鈴木誠也(31歳)。前回大会は怪我で辞退となったWBCにも日本代表として名を連ねた。その活躍を陰で支えているのが、シカゴ・カブスでトレーナーを務める中田史弥だ。自身も甲子園を目指した元高校球児。「日本人の凄さをアメリカで示したい」と意気込むプロフェッショナルの軌跡を追う。【NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中】

 鈴木誠也との出会いは、2020年の宮崎での自主トレだった。鈴木はこの年に初めて単独自主トレを敢行している。

「当時は僕は東京ガスに所属していて、彼は広島カープ。メジャー移籍を視野に入れて、新しいことに着手していたタイミングだったと思います。身体の使い方をちょっと変えていこうとしていた時期ですかね」

 鈴木は2022年3月にMLBシカゴ・カブスと5年契約を結んだ。当初は広島時代から鈴木の身体を見てきた梶山聡士トレーナーがついた。

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「梶山さんはストレングス(筋力やパワー)に精通した方で、現在の大きな肉体を手に入れることができたのは、梶山さんのプログラムの成果だと思います。そもそも、彼にとって大きかったのは“5年契約”を結んだことだと思います。私生活も含めて環境が大きく変化する中で2、3年で結果を出すことは簡単なことではありません。順応するには時間が必要で、特に打者はボールの違いやピッチャーに慣れていく必要がある。1年目は技術をいろいろ試して、2年目はそれを実現するためにエンジンを大きくした。そういった中長期的なビジョンを持っていたことが彼の素晴らしい部分で。怪我に対しても体と真摯に向き合い常に成長を追い求めています」

 2023年のオフ、鈴木がMLB3年目を迎えるシーズンを前に中田はアスレティックトレーナー(AT)としてカブスと契約を結んだ。求められたのは、動きの質を上げること。

「負荷をかけることによって筋肥大させ、出力を上げることはすごく大事。その身体をいかにうまく使うかという段階に入った、ということです。より人間の原理原則というか、発育発達の過程に基づいた動きを意識しました。アメリカ的な西洋医学の考え方にふるとウェイトトレーニングによってしまうのですが、筋力に依存しない動作や動きを目指しました」

【次ページ】 カブスでの1日「中田も同行する散歩ルーティン」

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