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前ロッテ・澤村拓一「引退決断までの舞台裏」最後まで模索したメジャー復帰の道「トランプ政権の影響、契約の壁…」最後まで続けたハードトレ 

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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posted2026/01/14 11:02

前ロッテ・澤村拓一「引退決断までの舞台裏」最後まで模索したメジャー復帰の道「トランプ政権の影響、契約の壁…」最後まで続けたハードトレ<Number Web> photograph by JIJI PRESS

惜しまれつつユニフォームを脱ぐ澤村拓一

 この冬、米球界の移籍市場の動きは遅い。一般的には、契約規模の小さいリリーフ投手の去就は決まる時期が遅くなる傾向がある。まして4月に38歳を迎える年齢などもあり、代理人を通じた交渉はスムーズに進まなかった。

渡米検討も..ビザ取得やマイナー契約の壁

 現実的に考えられるメジャー再挑戦はマイナー契約で招待選手としてメジャーの春季キャンプとオープン戦に参加し、好結果を残す。そして、メジャー枠を勝ち取る。最後のチャレンジとして渡米することも検討した。しかし、マイナー契約はメジャー契約と比べ、就労ビザの取得に時間がかかる。

 トランプ政権下では、米国外労働者へのビザ発給に慎重な背景もある。仮にマイナー契約を結べたとしても、1カ月以上をかけてビザを取得し、渡米するころにはオープン戦がスタートしている可能性がある。そうした事情を総合的に踏まえ、考えを整理した。

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 2021~22年にレッドソックスに在籍した経験から澤村自身、メジャー契約とマイナー契約の格差は理解している。実績のない若手や中堅投手が好成績を残しても、契約が不利なためメジャーに生き残れない現実を目の当たりにしてきた。

「契約の壁」身をもって知るからこそ...

 仮にマイナー契約の選手がメジャー契約の選手より好成績だったとしても、契約がモノをいう世界。成績が振るわなかったとしても、メジャー契約の選手たちがベンチ入りの26人枠に残ることが優先される世界は、身をもって体験してきた。レベルの高さと契約の壁。純粋に「挑戦」という美談だけでは、再渡米はできなかった。考え抜いた末、潔く第一線を退くことを決めた。

【次ページ】 ジャパニーズウイスキーで結束

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