メジャーリーグPRESSBACK NUMBER

村上宗隆と岡本和真“MLB1年目のリアル予想”「とてもじゃないけど同じようには打てない」ルーキー時代の松井秀喜が記者に語った“まさかの本音” 

text by

笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2026/01/12 11:01

村上宗隆と岡本和真“MLB1年目のリアル予想”「とてもじゃないけど同じようには打てない」ルーキー時代の松井秀喜が記者に語った“まさかの本音”<Number Web> photograph by Getty Images

村上と岡本は、MLB1年目にどのような成績を残すだろうか?

MLB1年目の松井秀喜が語った“まさかの言葉”

 岡本、村上には厳しいことを書き立てたが、彼らにも日本で培った技術、何よりも質の高い野球観がある。たとえ、高い数字を残せなくとも、今のMLBは本塁打か三振かといった大味な野球から再びトラディショナルな献身的な打撃アプローチが求められる時代に移行してきている。日本育ちの彼らならば、十分に戦っていける。その中で、ある日本人選手のメジャー1年目の奮闘を紹介してみたい。前出のニューヨーク・ヤンキース、松井秀喜である。

 03年、松井は日本屈指の長距離砲として伝統球団に迎えられた。その2年前、日本人初の野手としてマリナーズに入団したイチローが1年目から打率.350で首位打者、242安打で最多安打、56盗塁で盗塁王に輝き、新人王、MVPをも獲得。イチローは日本時代同様の輝きを放っていた。当然、松井にも日本が生んだ本塁打王として、同様の活躍が期待されていたが、シーズン前のキャンプの時点で筆者に彼は驚きの言葉を残したのだった。

「みんなは日本の時と同じように僕にホームランを期待すると思うけど、こっちではとてもじゃないけど同じようには打てないと思うよ。こっちでの僕はホームランバッターじゃない」

松井の言葉に嘘はなかった

ADVERTISEMENT

 松井らしいメジャーの打者に対する敬意、謙遜も含めた言葉と信じたかったが、シーズンに入りその言葉に嘘はなかったことがわかった。5月終了時点で本塁打はわずかに3本、打率も.258。そして、彼にNPBとMLBでは何が違うのかを聞いた。松井はすぐさま『体力』という言葉で返した。

「日本時代、僕は体力には絶対的な自信を持っていた。極端な話、体力では誰にも負けないと思っていた。でも、こっちではとんでもない体力の持ち主ばかりなんですよ。A-Rod(アレックス・ロドリゲス)にしてもジェイソン(・ジオンビ)も集合時間の何時間も前から球場に来て室内で打ち込んでいる。そしてウエイトまでしている。試合が終わっても室内に戻り、カキィーン、カキィーンと打ち込んでいるんですよ。僕にはそんな体力はないよ。コンディショニング・キープで精一杯。今の僕には休むことが重要になっている」

 最大で時差は3時間、その上で162試合をプレーするメジャーリーガーの凄みを知った瞬間だった。

【次ページ】 松井がNYのファンから高い評価を得るまで

BACK 1 2 3 NEXT
#村上宗隆
#岡本和真
#シカゴ・ホワイトソックス
#トロント・ブルージェイズ
#東京ヤクルトスワローズ
#読売ジャイアンツ

MLBの前後の記事

ページトップ