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侍ジャパン“センター問題”の切り札は森下翔太? 井端弘和監督に聞いたWBC連覇への青写真「“鬼門”の初戦」「大勝負でのミス」「二遊間は…」
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/10 11:05
連覇を目指す戦いの青写真を語る日本代表・井端監督
台湾、韓国の対策は…
――スタートダッシュをきっちり決めたい。
井端監督 初戦からベストで入っていかないといけない。ピッチャー含めて、そこにまず照準を合わせてもらえたらいいかなと思っています。その辺がうまくいかないで初戦で躓くと、試合には勝ったとしても、何かそこからずっと躓いたままになってしまう。勢いに乗るのに時間がかかってしまう。
――予選ラウンドの初戦は台湾、2戦目は韓国とアジアのライバルチームとの連戦での開幕です。その両チームはどう見ていますか?
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井端監督 どちらのチームも能力高いですよね。ピッチャーも含めて。バッターも力あるバッターがいます。自分が選手としてやっていた頃とかも、韓国とかには勝っても、先に点を取られるなっていう感じがありましたよね。前回のWBCの韓国戦も最終的には13対4で勝ったんですけど、3回に先に3点取られた。やっぱり先に取られると苦しいですよね。韓国、台湾に限らず、先取点を取りたい。そこは大事です。逆にたとえ取られたとしても、最少失点で、という風には思ってやらないといけないのかなと思います。
――昨年11月の韓国との強化試合の時には二遊間の候補の見極めをテーマにしていましたが、そこはほぼ固まってきましたか?
井端監督 昨年の韓国戦を終えて、改めて思ったのは守りの大切さです。特にショートは色んなケースを想定して考えています。こちらの希望通りのメンバーが揃えば、打線はかなり強力になる。それだけのメンバーが揃えば、ショートはバッティングより守備を優先してもいいのでは、という声がコーチからも出てきているというのはあります。
「センター問題」の切り札は…
――となると守備のスペシャリストとして前回大会でも活躍した西武の源田壮亮内野手などの名前も浮上してきますね?
井端監督 二遊間も含めて今は最後の1人、2人というところを考えているということです。
――もう一つ、ポジション的に気になっているのはセンターです。前回大会ではセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手が守ったポジションですが、そのヌートバーが両足かかとの手術で今大会は出場が難しい状況です。その“センター問題”の切り札は、韓国戦でテストした阪神の森下翔太外野手で解決と見ていいでしょうか?
井端監督 まだそこまでは固まってはいないのが現状です。ソフトバンクの周東(佑京)選手もいますしね。ただ、森下選手については大学時代にセンターを守っていますし、(阪神の)藤川(球児)監督に『(センターで起用して)いいですか?』とお願いして受け入れてもらったのは大きいですよね。韓国との強化試合で守らせても違和感なく、結構、試合、イニングもこなしてくれましたからね。
――森下選手の魅力は?
井端監督 彼の一番の特長は、とにかく初見の投手でもバットを振れる、初球から振れることです。彼に限らず、何人か、(ソフトバンクの)近藤(健介)選手もそうですけど、国際試合に呼んで、どんなピッチャーを相手にしても、最初から対応してくれる選手というのは貴重です。また今回はちょうどいい試合日程というか、スケジュールになっているのも彼に非常にあっていると思うんですね。


