箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「本当に弟みたいな存在だった…」青学大OB田中悠登が一人100キロマラソンに挑んだ理由「夜空から(皆渡)星七も見てくれている、と思って」
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/01/08 11:03
2025年にわずか21歳で世を去った青学大の皆渡星七さんと田中悠登さんは仲が良かった。田中さんが皆渡さんの思い出のために開催する企画とは
「出雲では、4年生の塩出(翔太)と朝日が区間賞を獲りましたし、全日本でも朝日は区間新を出しました。僕自身はキャプテンという仕事だけで精一杯でしたが、朝日はキャプテンでエースの役割も果たしているので、気持ちの強さを感じますし、シンプルにすごいなと思います。
今季の4年生は、全日本では2区から5区までと7区にオーダーされていましたし、みんな、しっかり走っているところを見ると、今季のチームスローガンでもある『俺が青学を勝たせる』という気持ちが彼らから伝わってきました。今回も4年生がしっかり走ってくれると思います」
MARCH対抗戦で感じた強さ
箱根前までの戦績だけ見れば、青学大は駅伝で結果が出ていなかった。だが、田中さんはMARCH対抗戦の実況をするなか、青学大の選手の走りを間近で見て、感じるものがあった。
ADVERTISEMENT
「中央大もすごいですが、青学も27分台が5人というとんでもないレベルに上がってきたので、そこを見ていると今季も強いなと思います。ただ、箱根は山があるので、そこがどうなのかなぁ、と思います。やっぱり山の区間をしっかり走ってくれないと箱根は勝てないので。
今回の箱根は27分台の選手が多数いるので、往路はすごい戦いになると思います。出雲、全日本は出遅れてしまうと取り返しがつかなくなりますけど、今回の箱根もそうで、そこで出遅れたら、太田みたいなゲームチェンジャーがいないと逆転するのはかなり難しくなると思います」
中央大はエントリー16名中、トップ10名の10000mの平均タイムが初めて27分台(27分55秒98)を記録し、どこのチームも戦々恐々としていた。青学大は10名の平均タイムが28分01秒08で20チーム中2番目だった。
それでも青学大が勝つと思いますか?
「MARCHでも見ていて思ったのですが、今回の中央大はかなりワクワクします。毎年、強いですけど、今季は吉居(駿恭・4年)選手を中心に箱根で勝つことにこだわってやっていますし、そういう言葉が選手からも出ています。そういうチームとの対決は非常に楽しみです」
そういう相手に、今回の箱根駅伝も青学大が勝つと思いますか——。

