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箱根駅伝「群雄割拠の2区」で分かれた“エースたちの明暗” 青学大の冷静、国学院は急失速、早大は魂の走り…中大は好走も「エースの走りではなかった」
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小堀隆司Takashi Kohori
photograph byYuki Suenaga
posted2026/01/03 06:04
2区で好走を見せた(左から)青学大の飯田翔大、中大の溜池一汰、早大の山口智規。一方で失速したチームもあり、明暗分かれる格好に
1区の出遅れを挽回し、チームの順位を11位に押し上げ、ライバルである中央大や早大との差を1分30秒余りに抑えた。原晋監督からは「67分から67分30秒をひとつのノルマ」として言われており、そのタイムをしっかりと上回ったのだから上出来と言えるだろう。
出雲駅伝での不調から立て直してきた駒大・桑田
ノルマを達成したという点では、駒澤大の桑田駿介(2年)もよく奮闘した。記録は同級生の飯田を10秒上回る区間8位。全日本大学駅伝ではメンバーにも入れずに悔し涙を流したが、そこから上尾ハーフでの好走を経て、よく立て直した印象だ。
桑田は言う。
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「最初は4区か9区の予定だったんですけど、こうして2区を任していただいて、少し不安がある中でも、チャレンジするという気持ちで走れたのは良かったです。(大八木弘明)総監督からは66分45秒くらいなら上出来と言われていて、そこはクリアできました」
藤田敦史監督にも「自信を持って2区に送り出す」と背中を押された。まさに、両指揮官の期待に応える渾身の走りだった。
4区のブレーキが響き、駒澤大は往路を終えて7位と大きく出遅れたが、エース格を何枚も復路に残すだけに、大逆転の芽は残る。もしミラクルが起きれば、その時はこの桑田の粘走が殊勲として取り上げられるだろう。
それにしても、評判通りの戦国駅伝だ。
5区黒田朝日の大活躍で、往路を新記録で制したのは青山学院大。2位の早大とは18秒、3位中央大とは1分36秒、4位國學院大とは1分54秒の差をつけた。
各校のエースの、熱い思いがのった襷は今日、どんな形で大手町に帰ってくるのか。復路も激戦は必至である。

