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青学大と往路“4分52秒差”の悪夢「いやぁ厳しい」箱根駅伝優勝候補・駒澤大の異変…「往路に4年生が一人だけ」「5区はぶっつけ本番」のウラ事情
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佐藤俊Shun Sato
photograph byNanae Suzuki
posted2026/01/03 06:03
主力の故障者続出で、「ぶっつけ本番」で5区に投入された安原海晴。健闘したが青学大・黒田朝日の超人的な走りの前に駒澤大は大差をつけられた
ところが、ここから早大の鈴木琉胤(1年)や国学院大の辻原輝(3年)に抜かれるとガクンとスピードが落ちた。酒匂橋を過ぎると、一度抜いた城西大に抜き返された。19km手前では青学大の平松享祐(3年)に抜かれ、ついに6位に落ちた。最終的には区間19位。顎が上がり、もがいて走っているようで、村上に何かが起きていたのは間違いなかった。
タラレバになるが、結果的に勝負を左右する動きが出た4区に、伊藤蒼唯(4年)などエース級を置いておければ、少なくとも4分以上離される展開にはなっていなかったのではないだろうか。各大学の監督は4区、5区、6区、7区が重要だと声を揃えていたが、まさにその重要区間で駒澤大は後手を踏んだ。
何が起きたのか分からない……
レース後、大八木弘明総監督は「(村上は)足を痛めたらしい」と語ったが、藤田監督は「何が起きたのか分からない。レース前は何の問題もなかったので」と、もうひとつ状況を把握しかねている様子だった。だが、村上のブレーキについて、藤田監督は自分の責任だと断じた。
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「村上と、5区を走った安原には、往路を走らせることで負担をかけてしまった。往路に回ったことで、いろんなプレッシャーがあったんじゃないかなと思います。村上には本人に聞いてみないと分からないですけど、アクシデントが起きた中でよく襷を繋いでくれたなと思いますね」
安原の5区への配置が決まったのは12月中旬。それまで山の練習はほとんどしていなかった。配置が決まってからも山のための練習はできず、藤田監督いわく「ぶっつけ本番」で臨んだ。4区の遅れを取り戻そうとしたのだろう。安原の入りの3kmは非常に速く、それが後半、自分の走りを苦しくしてしまった。


