村上宗隆ホワイトソックス電撃契約…“木曜の夜”に一体何が？「利点があるのはムラカミだけじゃない」地元記者が語る“2年契約のメリット”

「ホワイトソックス・ネイション！あなたたちは私の心の中にいます！（White Sox　nation, you guys are in my heart！）」

　笑顔でそう言った村上宗隆は白い靴下（＝ホワイトソックス）を取り出し、披露すると会見場は沸き返った。現地時間12月22日、ホワイトソックスの本拠地、レート・フィールドに報道陣、関係者らが約50人、テレビカメラ11台が集結。冬のシカゴ名物の凍てつく寒さを吹き飛ばすような熱気のこもった会見場で、早くも“ホワイトソックス愛”を強調するかのような村上のパフォーマンスだった。その後、背番号「5」のユニホームと帽子を着用したスラッガーにシカゴアンも間違いなく好感を持ったはずだ。

「苦しむ可能性もある」賛否分かれたMLB評

　村上がホワイトソックスと2年総額3400万ドルの新契約を結んだのは22日のこと。当初は日本人野手史上初の8桁（＝1億ドル）契約も有力と思われたが、最終的には控えめな金額、年数で落ち着いた。多くの人々にとって、当初の想定以下の条件での決着となったことは事実だった。

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　パワーの素晴らしさはメジャーで通用してお釣りが来るほどでも、「速球の弱さ」「三塁、一塁ともに守備が得意ではないこと」といった懸念があったのはご存知の通り。実際に12月上旬、フロリダ州オーランドで行われたウィンターミーティング中も多くの関係者が頭を悩ませていた。

今季は怪我に悩まされた村上宗隆。ポテンシャルは評価されるも、懸念点を口にすMLB関係者も少なくなかった　©︎JIJI PRESS

「ハイリスク・ハイリターンの典型のような選手だ。うまくいけばスターになれるが、かなり苦しむ可能性もあるため、各チームのトップは思案している」

　ナ・リーグ某チームの関係者はそう述べていたが、最終的にはハイリスクの部分が敬遠され、すぐに勝ちにいきたい強豪チームは二の足を踏んだという構図なのだろう。

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