「スポ根に見えたとしても…」巨人・石井琢朗二軍監督の考える“猛練習”の真意「ある程度の量は当然」「岡本和真の代わりはいない、けど」 

「若い選手にレベルの高いスキルを身につけさせるには、まず土台となる体力をつけさせることが必要です。その土台を作るためには、それなりの練習量をこなさないといけない。土台の体力がついて、次にスキルアップさせようとすれば、そこでもやはり量が必要になる。しっかりとレベルを上げるには、今も昔も反復練習しかないんですから」

何のためにやる練習なのかを理解させて

　ただ単に多くの練習量を課すだけではない。個々の選手とのきめ細かなコミュニケーションが前提だと、石井二軍監督は言う。

言われるがままに膨大な量をこなすのではなく、練習の意味を理解することが重要だと石井二軍監督は説く　©Hideki Sugiyama

「僕の現役時代のように、やれと言ったらやれ！　と指導者が天文学的な数の練習をやらせていた時代とは違いますからね。

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　今の時代は、何のためにこういう練習をやるのか、これだけの量をするのか、ということをそれぞれの選手にしっかりと説明して、理解させなければなりません。また、同じ練習メニューでも個々の選手によって捉え方が全然違うこともあります。

　そこをきちんとフィードバックして、やってみてどうだったか、良かったか悪かったかという反応を、われわれ指導者が把握するという振り返りも必要になってくる。そういうコミュニケーションをしっかりやって、次につなげていくわけです」

さっそく熱い指導を繰り広げている石井二軍監督　©SANKEI SHIMBUN

継続「だけ」では力はつかない⁉

　その手始めに、秋季キャンプ中のミーティングでは、選手たちにこう伝えた。

「継続は力なり、という言葉がある。しかし、ただ継続するだけでは、絶対に力は身につかない」

　どういう意味か。改めて解説してもらった。

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