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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「スポ根に見えたとしても…」巨人・石井琢朗二軍監督の考える“猛練習”の真意「ある程度の量は当然」「岡本和真の代わりはいない、けど」
text by

赤坂英一Eiichi Akasaka
photograph byHideki Sugiyama
posted2025/12/17 06:02
世間からはジャイアンツ若手を“猛練習”で鍛え上げることを期待されている石井琢朗二軍監督だが、単なるスパルタ指導をするつもりはないという
岡本和真の代わりは?
来季、まず求められるのは、メジャーリーグへ去ることが確実な主砲・岡本和真の穴を埋める選手の育成だ。
「岡本和真の代わりは、正直なところ、いません。2~3人ぐらいで賄っていかないといけないでしょう。岡本がいた頃とは違うスタイルというか、攻撃力を確立できるかどうかです。打率で勝負するタイプのバッターだとか、足でチームに貢献できる選手とか。
長打力はリチャードに任せておけばいいんじゃないか。彼にはまだまだ伸びしろがあると思いますから」
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桑田真澄前二軍監督は今季、2年ぶりのイースタン・リーグ優勝に導いた。来季、プロ野球の二軍は1リーグ3地区制に変わるが、どう戦っていくのだろうか。
基本は投手中心で
「試合の勝ち負けよりも、選手の育て方、使い方優先です。とくに、投手をしっかり見て、起用していきます。
一軍の戦力としてどういうふうに育てていくのか。先発なのか、中継ぎなのか、抑えなのかによっても変わってくる。例えば先発で育てるのであれば、それなりの球数やイニング数も投げさせないといけません。それこそ、勝敗は二の次で、1試合任せてみるというケースも出てくるでしょう。
何だかんだ言って、野球はやっぱり投手力ですよ。僕に期待されているのは攻撃力のアップだとは思いますが、そこに偏ってしまうと一軍のチーム編成が崩れてしまう。基本はやっぱり投手中心で、どれだけ戦っていけるかじゃないかな」
最後に、同じショートの先輩として、来季の坂本勇人はどれだけやれると思うか、聞いてみた。
「個人的に、勇人にはもう一度復活することを期待してます。現役時代の最後に、もう一花咲かせてほしい。もう一燃えしてくれないかと。もちろん、チームとしては彼に頼っているようではダメなんですけどね」
〈全2回の2回目/はじめから読む〉


