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山本由伸の変化「他の人は気づかないけど」正捕手スミスが重要証言…ドジャースのワールドシリーズ連覇を支えた男「じつは内野手失格だった過去」―2025年下半期読まれた記事
posted2025/12/20 11:01
ドジャース山本由伸の投球を正捕手として支えるウィル・スミス
text by

及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
AFLO
2025年の期間内(対象:2025年9月~12月)まで、NumberWebで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。山本由伸部門の第3位は、こちら!(初公開日 2025年11月6日/肩書などはすべて当時)。
ワールドシリーズで圧巻の投球を続け、MVPを獲得したドジャース・山本由伸(27歳)。正捕手ウィル・スミスが語る、山本のすごさとは? 連覇を記念し、これまで有料公開されていた記事を、特別に無料公開します。《初出『Number』1116号/[正捕手が語る]山本由伸と築く最強バッテリー》肩書などはすべて当時。
日本で抜群の実績を重ねた右腕のメジャー挑戦を陰で支えたのはドジャース一筋の司令塔だった。いかに工夫し、リードしてきたのか。コンビ2年目を迎え、左手に伝わるボールの進化を明かした。
日本で抜群の実績を重ねた右腕のメジャー挑戦を陰で支えたのはドジャース一筋の司令塔だった。いかに工夫し、リードしてきたのか。コンビ2年目を迎え、左手に伝わるボールの進化を明かした。
「ヨシがベストの投球ができるように」
ウィル・スミス捕手は昨季、レギュラーシーズン、そしてプレーオフでも山本由伸の球を受けた。打者の性質、日本とは異なるストライクゾーンや公式球、言葉の壁など山本には向き合う課題が多くあったが、スミスは常に陰から支えた。
「打者がヨシ(山本)にどんなアプローチ、ゲームプランで臨み、どんな球種を待っていて、どの球にタイミングが合っているのか。その状況でヨシがストライクを取れる球種は何か、どの球を振らせるか。ヨシの投球と打者の仕草を見て瞬時に判断するよ」
先発投手の中には立ち上がりにリズムに乗れず、制球が整わない投手もいる。山本も昨季は初回に四球や得点を与えることが多かった。山本がイライラした表情を見せると、ゆっくりとボールを返したり、タイムをとってマウンドに歩み寄る。
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「ヨシは自分の強みを理解しているし、武器になるすばらしい投球がある。常にそれを軸に配球を組み立てたくなる気持ちは分かる。でも、それが試合で機能しなかった時にどの球種を軸にするか、瞬時に切り替える必要がある。僕の役割はどんな展開でもヨシがベストの投球ができるようにすることなんだ」
