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核心にシュートを!BACK NUMBER
久保建英がポツリ「勉強になります」なぜ“日本代表FW序列が低い”シャドー町野修斗のゴールが大収穫なのか「やっと結果を」「信頼を勝ち取りたい」
posted2025/11/24 19:10
ボリビア戦、久保建英が言及した「シャドー町野修斗」のゴール。大収穫と言える理由は?
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Kiichi Matsumoto,Masashi Hara/Getty Images
あれは飛ばないケインです!
試合前からゴールを決める自分を想像し、実際にネットを揺らして初めて、披露できるのがゴールパフォーマンスだ。だから、そこに意味がある。
「あれは飛ばないケインです! クラブではやっていないけど、代表では(練習から)やっていて、流行らせています(笑)」
町野修斗に、ボリビア戦のゴール後に見せた“最初のパフォーマンス”について直接尋ねると、ニヤッとした表情でこんな答えが返ってきた。
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町野は最近、日本代表の練習でゴールを決めると、ハリー・ケインのゴールパフォーマンスのパロディをやるようになった。本家ケインはジャンプしてから、地面に向かって拳を振り下ろすようにガッツポーズをする。だが、町野は飛ばない。
“完コピ”ではなくパロディなのは、町野にはお決まりのガッツポーズ――忍者の見せるポーズ――があるからだろう。「忍者の里」として知られる三重県伊賀市の出身の町野はゴールを決めるたび、このポーズを披露してきた。それらの功績が認められ、今では日本忍者協議会アンバサダーも務めている。
チーム2点目となるゴールを決めた後、胸のうちから喜びがこみあげてきた。だから、ケイン→忍者ポーズという流れで、町野は感情を表現した。
「やっと結果を残せました。僕自身、どうしても(ゴールが)必要だったので、非常に嬉しいです!!」
W杯メンバー争い最終局面「信頼を勝ち取れるように」
何故ゴールにこだわったのか。理由はいくつもある。
ボリビア戦の67分から出場した町野だが、ガーナ戦を含めて、ピッチに立つ機会が回ってくるのが最も遅いフィールドプレーヤーとなった。とはいえ、森保一監督の起用方法については、町野がコントロールできない部分である。ならば、自らの力を証明するだけだ。その状況が、町野を奮い立たせていた。
またW杯メンバー決定に向け、サバイバルレースが最終コーナーにさしかかっていたことも大きかった。町野は試合3日前、こう決意を口にした。


