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「相手によってサッカーを変えていける」遠藤航の自信、「戦術が浸透している」谷口彰悟の手応え…2026年の代表は“史上最強”なのか?
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佐藤俊Shun Sato
photograph byAsami Enomoto
posted2025/11/23 17:04
年内の活動を終了した日本代表。主将の遠藤らはW杯イヤーに向けて、現在のチーム状況をどう見ているのか?
谷口も、そういう戦い方ができてきていると言う。
「チームは、臨機応変に対応ができるようになってきたと思います。4バックになったり、3バックになってもギクシャクすることはないですし、4バックでビルドアップをする際、誰が(最終ラインに)落ちてビルドアップに参加するのか、落ちた時に誰がそこのスペースを見るのかなど、けっこうオートマチックにできつつあります。
対戦相手やメンバーが変わっていく中でも、もっと精度高くできるようになれば、もっと怖いチームになれると思うので、そこはもっと積み上げていきたいですね」
状況に応じて戦える「完成度」
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遠藤航も谷口と同様に、積み上げてきたものの精度をより高めていく必要があると考えている。
「積み上げてきたものにプラス、その都度、対応できるようなオプションをどれだけ持てるか。そのオプションから、どれを出していくか、何を使っていくか。その状況に応じて戦えるようにする作業を、本番までやっていくことが必要かなと思います」
強いと称されるチームは、一貫してやるべきことが整理されており、オプションも豊富だ。相手がハイプレス対策をしてきた時の対応という課題や、戦力的に足りないパーツもあるが、それでもチームとしての完成度は間違いなく高まっている。「史上最強の日本代表」という呼び名にふさわしいチームになりつつあるのは間違いない。

